研究課題/領域番号 |
06680095
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
戎 利光 福井大学, 教育学部, 教授 (70135101)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ライフスタイル / 健康度 |
研究概要 |
飲酒習慣、喫煙習慣、運動習慣、食習慣、労働状況などのライフスタイルと健康度との関連を明らかにした研究では、収集したデータ数が多いものの、特に運動習慣については詳細に検討されていない。つまり、規則的な運動実施の有無や運動頻度(1週間に何回)が調査されているのみで、運動強度や運動持続時間は、それほど詳細には分析されていない。従って、本研究では、653名もの被験者を対象に、波多野(1978)の方法を活用し、エネルギー代謝率(RMR)を用いて、1カ月間のエネルギー消費量を求め、さらには、岡本ら(1989,1990)の方法を利用して、運動強度、運動頻度、運動持続時間から運動量点数をも求めて、運動習慣を把握した。また、健康度としては、虚血性心疾患などの心疾患が死因の2位を占めていることもあり、虚血性心疾患の原因の1つでもある血清脂質(総コレステロール、高比重リポ蛋白コレステロール[HDL-C]、動脈硬化指数、中性脂肪)と、その誘因である体脂肪(体脂肪量、体脂肪率、除脂肪体重)、血圧(収縮期血圧と拡張期血圧)などを測定し、ライフスタイルとの関連を分析した。 本研究の結果、運動習慣とHDL-C(善玉コレステロール)との正の相関、運動習慣と動脈硬化指数〔(TC-HDL/HDL)〕との負の相関などが明らかになった。つまり、身体的活動量の多い活動的な日常生活を送っている人は、動脈硬化を抑制する要素の多いことが明らかになった。さらに、有意差検定結果などから、労働の場においても、歩き回ることの多い活動的な人は、HDL-Cが多いことなどが明らかになり、そのほか、ゆっくり食事をする人ほど血清中性脂肪が少ないこと、毎日規則正しく食事をしている人ほど体脂肪率が少ないことなど、食習慣と血清脂質との関連も明らかになった。
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