研究課題/領域番号 |
06680111
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
真田 久 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (30154123)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 近代オリンピック / オリンピック史 / オリンピック前史 / ギリシャオリンピック |
研究概要 |
本年度の研究目的として掲げた以下の点について、それぞれ新たな知見が得られた。 1.“ギリシャオリンピック"と近代オリンピックとの関連について “ギリシャオリンピック"と近代オリンピックは、ともにギリシャ王室がその推進に深く関与しており、その意味からも一定の関連を有していると言える。 2.“ウェンロックオリンピック"と近代オリンピックとの関連について 1865年に“ウェンロックオリンピック"を母体として設立されたイギリスオリンピック協会の規約には、国際オリンピック競技会の開催、組織委員会の設立、都市の持ち回り制などが明記されており、近代オリンピックの復興を決定した1894年のパリスポーツ会議の決定と類似している。さらに“ウェンロックオリンピック"の創設者は近代オリンピックの創設者に、早くから“ウェンロックオリンピック"について詳細に報告していることから、両者のオリンピックの関連は密接にかかわっていたと見るべきである。 3.“ギリシャオリンピック"と“ウェンロックオリンピック"との関連について 1859年の“ギリシャオリンピック"の開催が“ウェンロックオリンピック"をギリシャ的オリンピックへと変更させている。さらに“ウェンロックオリンピック"の創設者はその後、“ギリシャオリンピック"の関係者と親交していることから、両者の関連もかなり強いものであったと言える。 以上のことから、“ギリシャオリンピック"と“ウェンロックオリンピック"は、近代オリンピックの前史として位置付ける必要があると言える。
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