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中高年齢女性の運動習慣と骨密度,筋量および血液性状

研究課題

研究課題/領域番号 06680120
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

鈴木 政登  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10110925)

研究分担者 町田 勝彦  東京慈恵会医科大学, 臨床検査医学, 教授 (70056886)
川上 憲司  東京慈恵会医科大学, 放射線医学, 教授 (10056814)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードaging / 運動習慣 / 中高年女性 / VO_2max / 骨密度 / 除脂肪体重 / 血清TC / HDL-C
研究概要

1.研究目的:筋や骨の退行性変化および廃用性萎縮が「寝たきり老人」発症の誘因の1つで,とくに女性において顕著である。加齢にともなう退行性変化に加えて,日常活動量の加齢による減少が廃用性萎縮を惹起している。本研究では運動習慣を有する女性(EX群)の体力(最大酸素摂取量;VO_2max)、骨密度,筋量および血清脂質濃度(総コレステロール;TC,HDL-C,中性脂肪;TG)を調べ,運動習慣がない者(Sed群)と比較した。
2.対象および実験方法:対象は20〜76歳までの健康女性165名で,予め本研究の主旨,内容等の説明をうけ承諾した者であった。1回30分以上,週2回以上の運動を2年間以上継続している者をEx群(n=82),他をSed群(n=82)とした。VO_2maxはトレッドミルによる負荷漸増法で,全身および部分骨密度(BMD),脂肪量(FTM),除脂肪量(LTM)はルナ-DPX-Lで測定した。血清脂質(TC,HDL-CおよびTG)濃度は全自動分析装置(TBA-80M東芝)で測定した。
3.結果,考察および結論:VO_2max(=57.0-0.4×年齢;r=-0.490)およびHRmax(=218.5-1.1×年齢;r=0.727)は加齢とともに減少した。VO_2maxはSed群に比しEx群が有為に高値であったが,HRmaxには差がなかった。VO_2maxは年齢の他にLTMと高い関連があった(r=0.675)。一方,全身又は部分BMDは年齢とともに減少した(r=-0.527)が,0.7g/cm^2以下の例はみられなかった。また,Ex,Sed群間に有意差はなく,年齢の他に体重との相関が高かった(r=0.495)。VO_2max(ml/kg/min)と脚BMDとの相関が最も高く(r=0.395),骨盤BMDとは最も低かった。血清TG,TCおよびLDL-Cは加齢にともない増加した。Ex群のTG,TC,LDL-Cがやや低値を示し,HDL-Cは高値傾向にあった。Ex群は有酸素性作業能に優れ,血清TC,LDL-Cが低くHDL-Cが高かったことから習慣的運動は心臓・脳血管系障害のrisk factor除去に貢献することが示唆される。BMDは年齢と体重の影響を強く受け,運動の影響は顕著ではなかったが,VO_2maxと脚BMDとの相関が高く,習慣的運動もBMD増加に貢献すると思われる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木,政登: "運動習慣を有する中高年齢女性の日常活動量および最大酸素摂取量,体脂肪量,筋量および血中脂質濃度" 第49回日本体力医学会大会予稿集. 196 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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