研究課題/領域番号 |
06680131
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
|
研究機関 | 作陽短期大学 |
研究代表者 |
足立 正 作陽短期大学, 幼児教育学科, 講師 (30249536)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 蹴球動作 / 発達 / 動作分析 / IEMG / ball speed / 重回帰分析 / 縦断的研究 / 要素の相対的評価 |
研究概要 |
本研究は、蹴球動作におけるball speed獲得に関与する要素の発達を総合的かつ相対的に評価することを目的として行い、次のような結果を得た。 1.蹴球動作のパフォーマンスとしてのball speedは、加齢に伴い経年的な増加を示し、各年齢でswing speedと高い相関を示した。 2.他に顕著な発達的な変化を示した要素は、swing speed、S試行におけるボール角度、上肢の先導の最大角度、インパクト時の蹴り脚側上肢の角度、膝関節の動作範囲、ボールを捉える位置等であった。 3.幼児期においては、上体を後傾し腰をボールの後方に位置させて脚伸展を容易にするという動作の特徴が明らかになり、上肢の先導、蹴り脚の動的な動きがパフォーマンスを評価する指標と考えられた。 4.9-11歳の段階は、ボール角度(S試行)やボールを捉える位置が顕著に向上し、後者とball speedの関連が高く、インステップキックが可能になること、技術的要素の影響度が相対的に高くなるものと推察された。 5.足関節固定に関与する前脛骨筋は、小学校高学年においてインパクト前後に顕著な放電が認められ、筋的要素もball speedへの影響度が高まるものと考えられた。 上記のように、動作の発達過程やball speedへの影響度に関する知見を得ることができた。特に上肢や体幹の関連については直接的に影響を及ぼすものではないが、動作を構成する上で重要な機能を持つことが示唆されたことは、優れた動作を検討していく上で意義あるものと思われる。上肢の機能については結論することはできないが、上肢・下肢に支持・操作機能の左右差が顕著な人間において、動作における左右差を検討することには、その機能や学習課題を明らかにでき、今後の重要な研究課題になると考えられる。
|