研究概要 |
本研究の目的は次の2つの点にある。(1)算数・数学科のオープンエンドの問題,問題づくりの問題(対象は小・中学校)を開発すること。 (2)(1)をもとに従前につくられたものとあわせ,小学校算数・中学校数学のカリキュラムを作成すること。 上記の目的を達成するため,平成7年度(本研究は継続研究で,昨年の6年度も行われた)は,代表者・分担者・協力者(合計33名)からなる会合を4回(5月27日,8月26日,11月25日,2月24日)開催した。 また,本年度はグループ活動を積極的に展開した。そのグループとは次の通りである。 小学校1・2年(坪田) グループAと呼ぶ, 小学校3・4年(石田) グループBと呼ぶ, 小学校5・6年(池田) グループCと呼ぶ, 中学校1・2年(若松) グループDと呼ぶ, 中学校3年・高校1年(佐藤) グループE。 括弧内の方をリーダーに何回か会合をもち,グループA,グループBはそれぞれ20近くの事例を作成し,一連の流れの中に位置づけることができた。グループCは10の領域と6つの活動,すなわち,みつける,わける,はかる,ひろげる,つくる,ととのえるということを基にして,カリキュラムを作成した。これは他のグループにも適用できることを示唆した。グループDは特に証明ということに焦点をあて,αグループ,βグループ,γグループという数学の内容を位置づけ,評価との関連を提示することができた。グループEは個数の処理,数列,2次関数に焦点をあて,算数・数学カリキュラムでのつながりを示唆することができた。
|