• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

身近な自然としての海藻を利用した化学実験教材の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680176
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 科学教育
研究機関広島大学

研究代表者

白根 福榮  広島大学, 学校教育学部, 講師 (00033639)

研究分担者 古賀 信吉  広島大学, 学校教育学部, 助手 (30240873)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード海藻 / 褐藻類 / 脂肪酸メチルエステル / フコステロール / 有機金属化合物 / 熱分析 / 反応速度
研究概要

1.海藻の成分分析
実験材料の海藻として、瀬戸内海沿岸で一般的にみられるウミトラノオを選んだ。採取したウミトラノオは常法に従い、ヘキサン可溶部と酢酸エチル可溶部に分画し、それぞれの画分について成分検索を行い、ヘキサン可溶部からは脂質類を検出し、薄層およびガスクロマトグラフィーにより、脂肪酸のメチルエステル類(パルミトオレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、C_<16:1>、C_<16:2>、C_<18:1>、C_<18:2>、C_<18:3>、C_<20:4>、C_<20:5>等の不飽和の脂肪酸)とステロール類、(フコステロール、24-メチレンコレステロール、カンペステロール、スチグマステロール、β-シトステロール)を検出した。酢酸エチル可溶部からは、キエルマニアノン、サルガッサムラクトン、イソ-ロリオライド、フロロタンニン類を単離した。フロロタンニン類のうち、既知化合物であるフロログルシノール、フロログルシンメチルエステルは標品の各種スペクトルデータと比較して同定したが、新規化合物については、現在のところ、推定構造にとどまり、構造決定に至っていない。
2.化学実験教材の展開
本学三年次生の今年度(平成6年度)化学実験IIIにおいて、海藻分析をテーマに選び、ヘキサン可溶部の成分検索を課した。薄層クロマトグラフィーによって、脂肪酸のメチルエステル、ステロール類、トリグリセリドの分離は実験教材として最適であることが明かとなった。
3.今後の課題として海藻の色素と遷移金属の沈澱反応のおける反応条件の検討、有機金属化合物の生成および熱分解過程のメカニズムを明確にし、反応速度論教材としての可能性を追求する。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 白根福榮: "褐藻ウミトラノオ中の極性成分について" 広島大学学校教育学部紀要 第II部. 17. 53-59 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 白根福榮 古賀信吉: "化学実験と環境教育 II.アルミニウムの関与する反応" 広島大学学校教育学部教育実践センター紀要. 1. 1-4 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi