研究課題/領域番号 |
06680178
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
松川 徳雄 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30101281)
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研究分担者 |
本田 亮 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (50199577)
跡部 紘三 (跡部 絋三) 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90027467)
福岡 登 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (10029689)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 物理教育 / 教員養成 / 大学教育 / 理科嫌い |
研究概要 |
近年、若者の理科離れ、特に物理離れの傾向が憂慮されている。これらの現象は教師の個人体験から感じられてきたものであるが、実体は明らかでない部分が相当ある。これと併行して時代の要求として新しい理科教育の在り方が求められている。 本研究において教員養成系大学である鳴門教育大学新入生を対象として、理科、特に物理に対する学生の意識調査を通して、物理嫌いが実際にあるのか、また実際にあるとしてそれが何時、なぜ生じたのか明らかにした。調査結果では、将来小学校教員を志望する殆どの者が完全に物理忌避傾向にあることを示し、将来の小学校教育での理科教育が悲劇的様相を帯びている暗示するものであった。調査結果では物理嫌いは中学校教育の段階で生じ始めていることを示していおり、高校の段階では物理を選択する余地をなくすか、履修するにしても物理嫌いになるだめ押しとしての役割にしかなっていないことが分かった。 中高の理科教育の問題も重要な課題であるが、当面大学における一般教育における物理教育のあり方を考え直す必要がある。即ち、中高の物理教育を前提とした物理教育は意味をなさず、大学教育の枠内での物理教育を考えなければならない。大学教育の体綱化によるカリキュラムの改編に伴い、教員養成系大学における物理教育の改善を目指すに至った。小学校教員としての最小限の物理に関する知識、考え方を学ばせること、根強い物理忌避傾向があることを勘案して、従来の独立した物理という学科目ではなく、自然科学という科目名で物理的内容を学ばせる対策をとった。
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