研究概要 |
研究成果はいかに示す通りである. 1.教育の重要な環境として,ネットワークとマルチメディアを一体化したものと捉え,この認識のもとで,大学における情報教育のカリキュラムの見直しを行なった.これに付随し,インターネット上のデータベース,WWWのブラウザであるNetscapeの機能を活用する情報教育用の電子教科書「情報科学概論」の開発を行なった. 2.本学において情報科学を専攻する教育情報科専攻のカリキュラム見直しにともなって「インターネット活用能力の養成」という課題が顕在化してきた.これに対応して「初年度における教育の重要性」に着目し,授業設計を行なった. 3.上記1,2で開発,設計を行なった電子教科書「情報科学概論」を用いた情報発信型の情報教育を実施し,またその評価も行なった. 4.インターネットの整備が進行し,また,マルチメディアに対応したコンピュータの普及しつつある現在,情報教育の目的も多様化してきている.この社会現象を睨みつつまた,3の結果をふまえた上で,新しいインフラに向けての情報教育カリキュラムにおける課題について考察し,提案を行なった. 5.新しいインフラに向けての情報教育カリキュラムの中でも重要な位置を占める,初年度言語教育としてVisual BASICを用いたコンピュータ言語入門のカリキュラムおよび,授業設計を行なった. 6.電子教科書の内容の理解度のチェックを目的とした,ネットワーク上の演習問題の自動採点,返却システムの開発を行なった.
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