研究課題/領域番号 |
06680239
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
岩永 正史 山梨大学, 教育学部, 助教授 (00223412)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 国語科教育 / 説明文教材 / 読解指導 / 教材開発 / 学習者研究 / 認知発達 / スキーマ理論 / 説明文スキーマ / 教材研究 |
研究概要 |
本研究では、平成6〜7年度にわたって下記の研究が行われた。 1 幼時向け読みものと小学校の入門期教材とを対象に、説明文に関する児童の読書環境を調査した。その結果、幼児読みものは、1年生の教材に比して高度な展開構造であり、文章も長いものであった。また、1年生の教材は、展開構造から見ると、物語との類似性があるもの、問いかけと回答からなるもの、事実を列挙したもの、の三つに分類された。 2 小学校2、4年生を対象に、児童の説明文読解過程を分析した。その結果、次の点が明らかになった。 (1)2年生が説明文を物語と同じように読もうとし、しばしば誤った理解をするのに対し、4年生は説明文の目的からそれない読み方ができる。 (2)児童が誤った理解をするのは、学習指導要領の重点指導事項より、文章の内容と自身の既有知識との齟齬が大きい部分である。 (3)以上の結果から、教材の作成にあたって、指導要領の重点指導事項よりも、児童に説明文スキーマを形成することを重視する必要がある。 3 1、4年生を対象に、児童の説明文スキーマの発達と教材の展開構造の関わりについて調査した。3タイプの展開構造の教材を作成して調査した結果、小学校入門期においては、問いと回答からなる説明文が事実を列挙した説明文、物語型の説明文よりもよく理解されることが明らかになった。一方の4年生では、説明文スキーマが育っているため説明文の展開構造に関わりなく理解されることが明らかになった。 4 上記1〜3の結果をもとに入門期および説明文スキーマがある程度形成された段階での説明文教材の試作を行った。
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