研究課題/領域番号 |
06680300
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
井田 哲雄 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (70100047)
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研究分担者 |
鈴木 太郎 (鈴木 大郎) 筑波大学, 電子・情報工学系, 助手 (90272179)
MIDDELDORP A 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (30251044)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 条件付き換え系 / 宣言型プロクラミング / 関数・論理型言語 / ナロ-イング / 階層合流性 / モジュラー性 / プログラム意味論 / 条件付き書換え系 / 宣言型プログラミング / 宣言型言語 / 関数 論理型言語 / 条件付項書換え系 |
研究概要 |
本研究では、宣言型プログラミング言語の操作的意味を与える計算モデルとして条件付き項書換え系の性質を調べ、宣言型プログラミング言語の実用化の手がかりを得ようと試みた。我々が掲げた課題とその成果を以下に示す。 1.条件付き項書換え系を宣言型プログラミング言語にするための様々な条件の検討。特に求解法の一つでありナロ-イング計算系の求解の完全性を与える有効な十分条件の探索 条件付き項書換え系を宣言型プログラミング言語として用いるために、OINC (Outside-In Narrowing Calculus)とLNC (Lazy Narrowing Calculus)という二つのナロ-イング計算系を設計した。これらは関数型言語において発展されてきた遅延評価の概念を関数論理型言語へと拡張するために設計された。また、これらの計算系が項書換え系に対して完全性を持つことを証明した。 また、書換え規則の右辺に外変数の存在を許す条件付き項書換え系が階層合流性をもつための構文的な十分条件を示した。階層合流性は、外変数を持つ条件付き項書換え系に対してナロ-イングが完全性をもつために重要な性質である。この結果に基づき、外変数を持つ正交な条件付き項書換え系に対してナロ-イングが完全性をもつための新たな十分条件を示した。 さらに我々は、条件付きナロ-イングと宣言型プロクラミング言語のモデルとの関係についても考察を行った。厳格等式のみを条件部にもつ正交な条件付き項書書換え系に対して、条件付きナロ-イングは関数論理型言語の意味を与える代表的な2つのモデルに関して健全かつ完全になることを示した。 2.条件付き項書換え系の諸性質を利用したメタブログラミングのありかたの検討 外変数をもつ条件付き項書換え系の階層合流性のモジュラー性について研究し、この性質がモジュラー性をもつことを示した。
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