• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

分散的並列計算によるゲーム木の高速探索法

研究課題

研究課題/領域番号 06680314
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関電気通信大学

研究代表者

野下 浩平  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60011706)

研究分担者 中山 泰一  電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (70251709)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードゲームアルゴリズム / 並列計算 / 分散システム / 詰将棋
研究概要

本研究の目的は,多数のワークステーションによる分散的な並列計算システムの上で,長時間かかる非常に深いゲーム木を高速探索するためのアルゴリズムを開発することである.まず,ゲーム木の並列探索のための基本操作の組を定義して,それを分散システムの上で実現した.また,この基本操作の基本性能を実験的に評価した.使用したワークステーションの台数は最大で64である.次に,この分散システムの上で,ゲーム木の並列探索のためのマスターとスレーブからなる並列計算モデルを設定した.ゲーム木の事例研究として,詰将棋を解く問題を取り上げ,特に,遂次型アルゴリズムでは長時間かかったり,あるいはすべての問題を完全には解けないというような難しい問題群を選んだ.ここで開発した並列アルゴリズムによって,これまでの遂次型アルゴリズムで非常に長い時間のかかる問題を短い時間で解けることを示した.さらに,これまで解けなかった問題をはじめて解くことができた.特に,深さ優先にもとづく遂次型アルゴリズムで,これまで最も優れた性能をもつものと比較して,問題を解く時間が台数以上の倍率で短くできるような実例を示した.このように分散的並列アルゴリズムによって,ゲーム木の探索を著しく高速化できることを実証したのは本研究の主たる成果である.そのほか,多数のワークステーションが共有できる大域的ハッシュ表の設計と実現を行い.その基本性能を評価した.これはゲーム木の分散的並列探索における新しい研究課題を提起するものである.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 野下 浩平: "分散的並列計算による詰将棋の解法" ゲームプログラミングワークショップ94 論文集. 22-31 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 琢巳: "詰将棋を速く解く2つのプログラムとその評価" 情報処理学会論文誌. 35. 1531-1539 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小出 洋: "生成順序の保存に基づくコピー方式世代管理の一方法" 情報処理学会論文誌. 35. 2529-2532 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 中山 泰一: "ゲーム木の並列探索のための分散的実行管理機構" 電子情報通信学会 研究会報告. CPSY 94-78. 49-56 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi