研究課題/領域番号 |
06680429
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然災害科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
林 春男 京都大学, 防災研究所, 助教授 (20164949)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ピクトグラム / 津波防災 / 避難体制 / プリペアドネス / 国際化 / 災害弱者 |
研究概要 |
地震防災のための国際ピクトグラムの開発を目的とした本研究では、とくに、都市地震災害が発生した場合に、外国人・地理不案内な旅行者・文字の認識が難しい未就学児や老人といったいわゆる災害弱者とよばれる人々の生命の安全確保がもっとも優先順位が高い課題であると考えた。最近のわが国も地震災害を振り返ると、100名以上の人的犠牲を生じているのは津波による災害であった。そこで、都市域の沿岸部にいる人に対し、地震後の津波の危険性を周知し、安全な避難地まで人々を誘導するためのピクトグラム・システムの開発を中心に研究を進めた。1)既存のピクトグラムのデータベース化を通して、次の点が明らかになった。ピクトグラムは、2種類に大別される。第1は、現象を表現するための現象表示ピクトグラム(これをCONSTITUTIVE PICTOGRAMと名付ける)と、人々に行動の指示を出すための行動指示ピクトグラム(これをREGULATIVE PICTOGRAMと名付ける)である。現象表示ピクトグラムの例は、強い地震動であり、海岸に来襲する高潮である。前者を原因として発生する後者を津波とよぶ。行動指示ピクトグラムの例は、逃げろというとるべき行動の指示とそのタイミングや方向の指示である。2)津波ピクトグラム・システムの構築にあたっては、3種類のサインが組み合わされなければ有効に機能し得ない。第1は、海岸部における危険表示と非難勧告を目的としたピクトグラムである。これについては、既に候補案を提示した。そこにおいて、第2には、安全な避難方向を示す誘導ピクトグラムである。基本的には、矢印を主体とした方向指示システムになるが、その矢印が津波からの危険を減少する方向であることを明示するものでなければならない。第3に、ここまで到達すれば安心であることを示す安全表示ピクトグラムである。この必要性は本研究の成果として明らかになったものである。被災者に対して安心情報を提供し、被災者のもつ不安の軽減に有効なサインである。3)個々のピクトグラムデザインの選定では制作者の著作権をいかに放棄させるかが、実用化を進める上で重要な課題であることがわかった。
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