• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

流域の地形的特徴と温度を利用した地滑り地の推定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680436
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 自然災害科学
研究機関金沢工業大学

研究代表者

日下 迢  金沢工業大学, 工学部, 教授 (20064454)

研究分担者 鹿田 正昭  金沢工業大学, 工学部, 助教授 (50121249)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード地滑り危険箇所 / 地表面温度分布 / 流域の抽出 / 夜間の人工衛星画像 / 流域の傾斜と面積
研究概要

能登半島北部は、緩傾斜地で起こる地滑り地帯である。この地帯の地滑りにおいては、地下水との関連が最も重要であるということが知られている。しかし、地下水の流出量を広範囲に直接計測することは現状では難しいが、地下水を含む表面水の流出特性は集水域である流域の地形的特徴に間接的に関連づけられる。本研究では、この考えに基づいて、数値標高データより流域を抽出し、流域の面積、傾斜、形状のみならず地表面温度を考慮することにより地滑り発生危険箇所の推定について検討した。対象領域は、能登北部縮尺1/25,000地図2枚分の領域である。また、現地調査として、建設省、林野庁で調査された地滑り危険箇所図を用いた。具体的には、
(1)粗いメッシュの標高データを内挿することにより、細メッシュの標高データを作成する。これにより、精度のよい流域の抽出を行う。その後、流域の地形的特徴と地滑り危険箇所との関係を調べる。
(2)人工衛星ランドサットにより収集された夜の地表面温度分布画像を利用することにより、各流域の温度分布を推定し、それらと地滑り危険箇所との関連を調べる。
(1)、(2)の結果を統合し、地滑り発生危険箇所の推定を行った。
その結果、
流域の平均傾斜度と平均表面温度との2次元特徴空間に地滑り危険流域(地滑り危険箇所の面積が流域の面積の1/2以上となる流域)と非地滑り流域をプロットし、それらの分類を判別分析法により調べた結果、地滑り危険流域と非地滑り流域がうまく分離できるということが分かった。即ち、傾斜が緩く温度が低い流域は非地滑り流域、流域の傾斜が緩くても温度がより高い流域は地滑り危険流域である。
本研究では、地滑り危険流域を推定するには、流域の傾斜と夜の温度分布が有効であることを見出したが、これの検証については、今後さらに実測データとの比較を行う必要があると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Shikada,N.Muramatsu,T.Kusaka and S.Goto: "Extraction of Lanadslide areas using satellite remote sensing and GIS technology" Proc.of IGARSS'95(IEEE). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] M.Shikada,K.Imabayashi T.Kusaka and K.Miyakita: "Extraction of Landslide areas using inclination angles and NVI data" Proc.of SPIE. 2318. 109-120 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 今林、村松、鹿田、日下: "多次期のデータを用いた能登北部地滑り地の解析" 日本写真測量学会秋期学術講演会論文集. 113-116 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 筧、大塚、日下: "相対的大気補正による植生変化の抽出" 日本写真測量学会秋期学術講演会論文集. 65-68 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 村松、鹿田、日下、今林、宮北,川村: "衛星データと地図情報を用いた地滑り地の解析" 日本写真測量学会秋期学術講演会論文集. 87-90 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi