研究課題/領域番号 |
06680449
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
内池 平樹 広島大学, 工学部, 助教授 (90034389)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | フィールドエミッション / ウェットエッチング / F-Nプロット / 電界放出アレイ / 真空加熱 / 電界放出アレイ. |
研究概要 |
低消費電力は、携帯情報端末用ディスプレイとして必要な機能の中で最も重要な特性である。現在実用化されているカラー液晶ディスプレイは、バックライトからの光を最大でも5%程度しか利用できないため、バッテリ-を長時間持続して使用することが困難である。本研究で目的とする電界放出型カラープラズマディスプレイは、低消費電力を実現する有望なディスプレイとして期待される。 7年度は、前年度で作成した低抵抗n形シリコンから作成したエミッタを長時間安定して動作させるために、レンズ作用をする収束電極を持つ2重電極構造のエミッタを設計・製作して、シンクロトラックロックインアンプを利用して放出される電子のエネルギー分布を測定した。この結果、エミッタの材料としてシリコンよりも融点の高いクロムやタングステンなどの材料で表面を被覆することが放出電流の安定化に最も重要であることが明らかとなり、これらの高融点金属材料を効果的に被覆する方法を確立した。これらのエミッタを用いた2重電極構造の試料を作成して、基本特性をシンクロトラックロックインアンプを用いて測定した。測定結果を考察するためにコンピュータを用いたシミュレーションを行い、静電界を利用したレンズ効果を持つ収束電極の効果を明らかにした。この結果、クロムやタングステンを被覆したエミッタからの電子放出が、収束電極により蛍光体面上で十分収束することが明らかとなり、電界放出型フルカラープラズマディスプレイの実現する重要な知見を得た。
|