研究課題/領域番号 |
06680472
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
エネルギー学一般・原子力学
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研究機関 | 武蔵工業大学 |
研究代表者 |
堀内 則量 武蔵工業大学, 原子力研究所, 教授 (90139410)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 放射性廃液 / オンライン監視システム / 水中放射能検出器 / 濃度変調 / クロススペクトル密度解析 / 水混合器 / 放射性物質取扱い使用施設 / パーソナルコンピュータ |
研究概要 |
施設周辺の環境に与える影響をできるだけ抑えるため、原子炉施設や放射性物質の取扱い使用施設で発生する放射性工業排水(放射性廃液)は、その濃度を厳格にチェックし、施設外に排出されねばならない。本研究は、強度変調法の測定原理に基づいて、水中放射能検出器出力のパワースペクトル密度を解析することから、微弱な放射能を含む放射性工業排水をモニタリングするためのオンライン監視システムを開発することを目的とする。 このため本年は、先ず設備備品購入した流量コントロール装置を使い、これに貯槽(ポリタンク)、ポンプ、流量計および検出器を配管部材によって接続した水混合器の設計、製作を行った。次に(1)この水混合器によって放射性工業排水と放射能を含まない清浄な水との混合によって時間に関しての正弦波関数となるよう排水中の放射能濃度の変調ができること、(2)検出器信号を既存のパーソナルコンピュータに取り込むためのインターフェイス回路の製作、(3)濃度変調関数と検出器出力のクロススペクトル密度解析プログラムの作成、(4)放射能検出器の代わりに濁度計を使用して墨汁溶液の濃度測定の実験を行った。この結果、単独に濁度計によって得られる結果に比べて、濃度変調することによってこれより約1/10程度まで低濃度の測定ができることが確認できた。今後は、本システムをコールドエリアからホットエリアに移動した後、濁度計を水中放射能検出器に替え、実際に放射性溶液の放射能濃度を測定し、本装置が放射性工業排水をモニタリングするオンライン監視システムとして有効に作動することを実験によって確かめる予定である。
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