• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

湿原からのメタンガスの放散

研究課題

研究課題/領域番号 06680484
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 環境動態解析
研究機関北海道大学

研究代表者

清水 達雄  北海道大学, 工学部, 助教授 (10029291)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード地球温暖化 / 中緯度泥炭湿原 / メタン生成菌 / メタン酸化菌 / チャンバー法 / メタンガス分解量 / メタンガス放散量 / 植物蒸散作用
研究概要

地球温暖化に寄与しているメタンガスの自然発生源として、湿地や湖沼などがあるが、その発生量は不明確である。本研究では地下に大量の有機物を貯蔵している湿地からのメタンガスの大気中への放散量を明らかにする目的で、札幌市近郊の中緯度泥炭湿原の月ケ湖湿原を調査対象として、メタンガス発生に関与するメタン生成菌とメタン酸化菌の菌数および速度を明らかにし、発生量の推定を行った。
(1)メタン生成菌は10^2〜10^3個/ml土壌に生息し、地表から50〜100cmの地点で最大となった。一方メタン酸化菌の菌数は10^2〜10^4個/mlであり、地表から10cm地点で最大となり、微好気性であることが判った。
(2)土壌のpHは約5.5であり、微生物活動が十分に行われる環境であった。
(3)メタン生成菌およびメタン酸化菌の最大活性はそれぞれ約1.0×10^<-12>g/cell・hrと約1.5×10^<-12>g/cell・hrであった。
(4)チャンバー法によってメタンガスの放散量を実測した結果、夏期では約0.10mg/m^2・日、冬期では0.02mg/m^2・日以下であった。一方二酸化炭素の放散量は夏期と冬期でそれぞれ約5mg/m^2・日と1〜2mg/m^2・日であり、メタンガス放散量の50倍以上であった。この結果は湿原土壌中で生成したメタンガスの大部分がメタン酸化菌によって二酸化炭素に酸化されることを示している。
メタン生成菌とメタン酸化菌の菌数分布と最大活性および地中温度分布を考慮してメタン生成量、分解量と放散量を計算した結果から、生成されたメタンガスの70%がメタン酸化菌により分解され、10%が大気中に放散されるが、放散量の99%が植物の蒸散作用によるものであった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shimizu,T.,Kudo,K: "Anaerofic waste activated sludge digeation-A bioconversin mechanism and kinetic model-" Biotechnology and Bioengineering. 41. 1082-1091 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi