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都市河川における化学形態別ヒ素のモニタリングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680512
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価(含放射線生物学)
研究機関福岡県立大学

研究代表者

久永 明  福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (20128078)

研究分担者 井上 尚英  九州大学, 医学部, 教授 (00131904)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードヒ素 / 有機態ヒ素 / メチルヒ素 / 河川中のヒ素 / 水質汚濁指標 / ヒ素の環境モニタリング
研究概要

市街地からの生活排水の影響が大きい一級河川を対象にし、主な水質試験項目(特に、溶存陰イオン)と化学形態別ヒ素に関する水質変化を詳細に調査した。まずヒ素の測定法はコールドトラップ補集-還元気化-原子吸光法を用い、必要に応じてGC-MSで化学形態別ヒ素を同定した。河川水は無処理のままヒ素の測定に供した。陰イオンの測定には、購入したイオンクロマトグラフ装置を用いた。その結果、以下のことが示された。
1.ヒ素の測定には、無処理の検水と検水を水酸化ナトリウムでアルカリ処理した試料について前処理法を検討したが、両者にほとんど差は認められなかったので、以後は無処理のままの検水を試料に用いた。
2.生活排水の影響の大きい地点を中心に上流域から下流域まで1km位の間隔で河川試料を採取して、ヒ素、その他の水質試験項目の測定に供した。生活排水の影響の最も大きい地点(COD;4.3mg/1)において、9.21ppb(水質基準;10ppb)の総ヒ素が測定され、測定試料中で唯一有機態ヒ素(メチルヒ素;49.3%,ジメチルヒ素;3.5%,トリメチルヒ素;12.5%)が検出された。そこで、屎尿による水質汚濁指標として有機態ヒ素の測定が有用なことから、今後さらに詳細な検討をしていく予定である。
3.石炭ぼた山からの排水が流入する地点(COD;3.3mg/1)でも3.27ppbの無機ヒ素が検出され、塩素イオン75.23mg/1、硫酸イオン93.37mg/1も高濃度であり、石炭ぼた山の排水処理の必要性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Akiyo Tanaka: "Pulmonary Toxicity of InAs and As_2Se_3 Following Repeated Intratracheal" Applied Organometallic Chemistry. 8. 265-271 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Akiyo Tanaka: "Pulmonary Toxicity of InAs and As_2Se_3 Following Repeated Intratracheal" Applied Organometallic Chemistry. 8. 265-271 (1994)"Instillations to the lungs of Hamsters."

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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