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複合大気汚染の呼吸器系疾患死亡への影響とその評価方法

研究課題

研究課題/領域番号 06680526
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価(含放射線生物学)
研究機関国立公衆衛生院

研究代表者

丹後 俊郎  国立公衆衛生院, 疫学部, 室長 (70124477)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード大気汚染 / 肺がん / 対数線形モデル / 人口動態統計
研究概要

(1)東京都23区、1972-1988年の17年間、40-79歳の女子を対象としてコホート分析を実施可能にするために磁気テープで入手した小票レベルの死亡動態統計情報(死因:目標死因として肺がん、対照死因として虚血性心疾患、脳血管疾患)より3年x3歳のメッシュに分類した。
(2)環境保全局の常時監視データを利用しSO_2、NO_2の区単位の17年間の汚染レベルの推移を空間補間法で推定した。
(3)区単位の喫煙状況の推定を各区の中高年女子200名を無作為抽出して行い、喫煙率の推定を行った。
(4)作業仮説「各コホートの目標死因死亡率の経年変化の勾配の地区に依存する部分が大気汚染レベルに比例して増加し、対照死因死亡率のそれは汚染レベルとは無相関」の時間的な傾向のわずかな違いを検出するための統計モデル「地区別死亡率の対数が時間に対して線形傾向を示し、それに喫煙率、コホートが交絡する対数線形モデル」を開発した。
log λjkt=αjk+μZj+(νZj+γk+δj+θXj)t
ここでλjktは第j区、第kコホート、第t年の死亡率、αjkは種々の要因の影響を受ける死亡率の定数部分、Zjは喫煙率、γkはコホートに依存した変数、δjは地区依存の勾配、θは大気汚染レベルに対する比例定数。
(5)解析結果は、「肺がん」でNO_2と有意な関連性(θ=0.059、SE=0.023、p=0.0055)が検出された。それに対して虚血性心疾患(p=0.773)、脳血管疾患(p=0.910)はそれぞれ有意な関連性が見られなかった。この結果は日常量でも長期にわたる大気汚染物質の暴露により呼吸器系疾患による死亡への影響が示唆されたといえよう。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] TANGO,T.: "Effect of Air Pollution on Lung Cancer:A Poisson Regrossion Model" Environ.Health.Penspect.102. 41-45 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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