研究課題/領域番号 |
06680550
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物有機科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加藤 紀元 東北大学, 反応化学研究所, 教授 (00006305)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | ビシクロ〔5.3.1〕ウンデセノン / 分子内Barbier反応 / ヨウ化サマリウム / (+)-ノピノン / (+)-アポベルベノン / (+)-ベルベノン / スルフェン酸脱離 / 環外立体制御 / (+) -ノピノン / エナンチオ選択的合成 / 酸化的転位 / ブラシレノール / タキサン / 生物活性天然物 |
研究概要 |
1.アリルアルコールの酸化的1,3-転位を利用して、橋頭位に二重結合を持つエノン合成を検討するために、C-5位に5炭素から成る側鎖部を持つシクロヘキセノン鍵中間体の合成を行った。これらの化学物はシクロヘキセノンの共役付加を利用して5-(5-ヨードペンチル)-2-シクロヘキセン-1-オン、および5-(3-オキソ-4-シクロヘキセニル)ヘキサナ-ル、さらに側鎖部にベンゼン環を導入して反応点を接近させることを意図し、1,4-シクロヘキサジエノンモノエチレンアゼタールから出発して5-〔2-(2-ヨードエチル)ベンジル〕-2-シクロヘキセン-1-イオン、および2-〔(3-オキソ-4-シクロヘキセニル)メチル〕フェニルエタナ-ルを合成した。しかし上述の2種のヨウ化物を用いる分子内Barbier反応、および2種のアルデヒドとヨウ化サマリウムを用いる環化反応を種々の条件下に検討したが、いずれも環化体は得られず不成功に終わった。これは8員環形成にこの反応が不適切であったためと思われる。 2.先の課題であるブラシレノール合成の際、出発物質として用いたアポベルベノンの効率的合成を検討した。その結果、ノピノンのフェニルスルフェニル化-デヒドロスルフェニル化反応が有効でほぼ定量的にアポベルベノンを導くことができること、さらにベルベノン合成ではスルフォキシド硫黄の絶対構造が反応を制御するなど興味ある成果を得た。
|