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Taxus yunnanensisのTaxol関連化合物に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680562
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物有機科学
研究機関徳島大学

研究代表者

武田 美雄  徳島大学, 総合科学部, 教授 (70025716)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードTaxus yunnanensis / タキソ-ル / タキサン / ジテルペン / 細胞毒性
研究概要

Waniらによる,1971年のジテルペン性抗癌剤taxolの発見は,天然からの抗癌剤探索の分野で最も重要な発見のひとつであり,卵巣癌,肺癌,乳癌患者に大きな期待を抱かせるものであった.一方,全世界の科学者もtaxolに多大な関心を示した.しかしながら,taxolを医薬品として利用する研究は,抽出材料の不足,taxol含量の低さ,分離法の複雑さ等の理由により長い年月を要した.これらの問題点を解決する目的で多くの科学者がtaxolと同等の生物活性を持つ化合物又はtaxolの半合成原料の探索研究を開始した.また,我々もそのような観点より本研究を行なった.我々は,今までにその成分が研究されていないTaxus yunnanensis地下部の部分に焦点をあて研究を行ない31種の化合物を単離した.そのうち15種,taxuyunnanine A,10-deacetyl taxuyunnanine A,7-epi-taxuyunnanine A,7-epi-10-deacetyl taxuyunanine A,10-deacetyl-10-oxo-7-epi-taxuyunnanine A,taxuyunnines B-Jおよびリグナン系化合物は新化合物であり,その構造を主としてスペクトルデータの解析により明らかにした.残りの16種はtaxol等の既知化合物であった.これらの新化合物のうち,taxuyunnanine Aはtaxolよりは弱いながらもKB cellに対してtaxolと同程度の細胞毒性を示した.他の新化合物のうちtaxuyunnanine Aと同様のC-13側鎖を持ち,taxane骨格上の官能基の異なる10-deacetyl体,7-epi体,7-ep-10-deacetyl体,10-deacetyl-10-oxo-7-epi体は,taxuyunnanine Aの活性に比較し弱いものの(50%阻止濃度 0.02mcg/ml以下),(財)癌研究会の判定基準(50%阻止濃度=4mcg/ml以下で有効と判定する)より有効であった.また,その他の新化合物は0.3mcg/mlまでの濃度ではKB cellに対する細胞毒性は示さなかった.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hongjie ZHANG: "Three New Taxanes from the Roots of Taxas yunnanensis" Chemistry Letters. 1994. 957-960 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Zhang Hongjie: "TAXOL RELATED DITERPENES FROM THE ROOTS OF TAXUS YUNNANENSIS" Heterocycles. 38. 975-980 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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