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RGD依存性および非依存性インテグリンのリガンド認識特異性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06680599
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 構造生物化学
研究機関大阪府立母子保健総合医療センター・研究所

研究代表者

関口 清俊  大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 病因病態部門, 部長 (50187845)

研究分担者 前田 利長  大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 病因病態部門, 研究員 (20250342)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードインテグリン / フィブロネクチン / RGD / アミノ酸置換 / 細胞接着 / III型モジュール
研究概要

インテグリンα5β1が、RGD配列を有する多くの接着分子の中からどのようにしてフィブロネクチンだけを特異的に識別し得るのかを、種々のアミノ酸置換を導入した組換えフィブロネクチンを作成して解析した。フィブロネクチンのRGD配列は10番目のIII型モジュール(III_<10>)に存在するが、このモジュールだけでは、胎盤から精製したインテグリンα5β1は結合できず、そのN末端側に存在するIII_9モジュールが特異的な結合に必要である。我々は、1)フィブロネクチンの細胞接着部位を構成するIII型モジュールが7本のβストランドを骨格とする免疫グロブリン様のコンホメーションを持つこと、2)III_9モジュールは他のIII型モジュールに較べて塩基性のアミノ酸を多く含むこと、3)インテグリンにより認識される配列はβストランドをつなぐループ上にあると予想されることを考慮し、III_9モジュールの各βストランドをつなぐループ上の塩基性のアミノ酸に焦点を絞ってアミノ酸の置換を導入し、インテグリンα5β1との結合に必要なIII_9モジュール上のアミノ酸残基の検索を行った。その結果、C'-Eループ上のHis-Ser-Arg(HSR)配列のHisとArgを他のアミノ酸に置換することにより、ほぼ完全にインテグリンα5β1の結合を抑制できることを見いだした。さらに、細胞接着ドメインのIII_9モジュールをIII_8で置換した組換えフラグメント(III_8-III_8-III_<10>)を作成し、この置換したIII_8のC'-EループにHSR配列を復元したところ、インテグリンα5β1の結合活性が回復することを見いだした。これらの結果は、インテグリンα5β1がフィブロネクチンのIII_<10>モジュール上のRGDと同時に、III_9モジュールのC'-Eループ上のHSRの両方を同時に認識しており、それによってフィブロネクチンとの高い結合特異性を保持していることを示している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ohashi H.,他: "Up-regulation of integrin α5β1 expression by interleukin-6 in rabbit corneal epithelial cells" Experimental Cell Research. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Healy J.M.,他: "Peptide ligands for integrin αvβ3 selected from random phage display libraries" Biochemistry. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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