研究課題/領域番号 |
06680625
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
林 伸一 東京慈恵会医科大学, 医学部・生化学第二, 教授 (50028297)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | オルニチン脱炭酸酵素 / アンチザイム / アンチザイムインヒビター / ポリアミン / テトラヒメナ / カエル / ODC / フィードバック調節 / cDNA / タンパク質分解 |
研究概要 |
ポリアミン合成の鍵酵素であるオルニチン脱炭酸酵素(ODC)はポリアミンで誘導される調節蛋白質アンチザイム(AZ)の結合によって不安定化され、26Sプロテアソームによって分解されるが、第2の調節蛋白質と目されるアンチザイムインヒビター(AI)はODC以上の親和性でAZと結合し、その作用を阻害する。本研究ではAIの本態と役割を明らかにするとともに、ユニークなodc分解制御系の分子進化を検討した。 1.AIcDNAをラット心臓より単離し、塩基配列を解析した結果,AIは448個のアミノ酸より成るポリペプチド(サブユニット)で、ラットODCと47.5%の相同性を有し、AZ結合部位は63%の相同性を示した。しかし、ODC分解に必須のC末端領域に該当する領域はなく、PEST領域も含まれていなかった。これらの結果から、AIはODCに類似しているがODCの翻訳後修飾産物ではなく、明確に異なる蛋白質であると結論した。 2.トランンスフェクションによるAIの役割の検討は現在実施中であるが未だ結果を得ていない。 3.ODCの分解制御系の存在をすでに報告しているカエルのAZcDNAを単離し、塩基配列を解析した。その結果、カエルAZcDNAは997bpの長さを持ちラットAZcDNAと65%の相同性を示した。またラットの場合と同様に+1の翻訳フレームシフトを必要とする配列であった。テトラヒメナ(原虫)ではポリアミンがODCを抑制するが分解促進はみとめられず、AZのような阻害蛋白質も検出されなかった。
|