研究課題/領域番号 |
06680642
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
若松 馨 群馬大学, 工学部, 助教授 (40222426)
|
研究分担者 |
河野 俊之 三菱化学生命科学研究所, 構造解析研究室, 研究員
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | G蛋白質 / ぺプチド / マストパランX / 発現系 / 安定同位体ラベル / NMR / TRNOE / CD / 重水素化 / レセプター / ペプチド / マストパラン / 発現 |
研究概要 |
G蛋白質を介した情報伝達の詳細な機構を解明するために、G蛋白質とレセプター様ぺプチドとの相互作用を物理化学的に解析して、以下の成果が得られた。 1.G蛋白質αサブユニットの発現: リコンビナントGil αととそのmutant簡便に発現・精製する系を作成した。histidine-tagをGil αのN末端に付加しNi^<2+>アフィニティークロマトグラフィーで精製することによって、50mg/L以上の高収率でGil αが発現精製できるようになった。また、重水素化したGil αもこの系で調整できた。さらに、Gs αのunc mutantに相当するK349P-Gil αも精製できた。このmutantは予想通り、レセプター様刺激によって活性化されなかった。また、Go αを発現する系も同様に作成できた。Gs αの発現系は改良中である。 2.ぺプチドの発現と安定同位体ラベル: レセプター様ぺプチドとG蛋白質との相互作用を詳細に解析するために、βレセプター部分ぺプチドやマストパランXをユビキチンとの融合蛋白質として発現し^<13>Cや^<15>Nでラベルする系を作成した。 3.Gil αに結合したマストパランXの立体構造: ^<15>Nまたは^<15>Nと^<13>Cで一様にラベルしたマストパランXとGil αとの相互作用を3次元多核(^<15>N,^<13>C)編集TRNOEで解析することによって、主鎖のrmsdが0.33Åという非常に精密な構造が得られた。マストパランXはGil αに結合した時、3残基目からC末端までαヘリックスを形成していることがわかった。 4.レセプター刺激がG蛋白質のGDP放出を促進するメカニズムを解明するために、レセプターミメティックがGil αの2次構造に及ぼす影響をCDで解析した。GDP放出促進に伴って、Gil αのαヘリックス含量が低下することがわかった。
|