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ウイルス的戦略を用いた生体高分子の適応設計

研究課題

研究課題/領域番号 06680643
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関埼玉大学

研究代表者

伏見 譲  埼玉大学, 工学部, 教授 (80011641)

研究分担者 鈴木 美穂  埼玉大学, 工学部, 助手 (60222064)
西垣 功一  埼玉大学, 工学部, 助教授 (10107378)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード進化分子工学 / 試験管内ウイルス / 無細胞翻訳系 / mRNA / ビオチン模倣ペプチド / 人工tRNA / 遺伝子型 / 表現型 対応づけ / 翻訳系の起源
研究概要

1.進化分子工学において、ウイルス粒子は、遺伝子型と表現型が一つの結合体になっているので、表現型の評価が即遺伝子型の選択に結びつくため、クローニング操作なしに人為淘汰が行える。これを模擬する試験管無いプロセスとして、無細胞翻訳系でmRNAと新生タンパク分子が結合体となるような系(これを以下in vitroウイルスと呼ぶ)を開発しつつある。in vitroウイルスは、逆転写、PCR増幅、転写という、レトロウイルス様のライフサイクルで増殖する。mRNAと新生蛋白の結合法として、2つの方法を試みた。一つは、その蛋白に組み込まれたビオチン様ペプチドと、mRNAに付加されたアビジンとの結合による。もう一つは、mRNAをtRNAとみなすことができるように改変する方法である。このmRNAの3'末端CCAにシンテターゼを用いて、アミノ酸をチャージする事には成功した。
2.進化分子工学は生命の起源のモデルと表裏一体をなす。われわれは、進化分子工学において、遺伝子型と表現型を対応づける戦略としてのウイルス型戦略が、細胞型戦略よりも進化速度の点で有利であることに着目した。RNAワールドから、蛋白質合成系が進化してくる機構として、in vitroウイルス様の生命体があったとするモデルを構築することに成功した。すなわち、RNAワールドに登場する最初のコード化された蛋白質はRNAレプリカーゼ(当然リボザイムである)の補因子に違いないが、その蛋白質補因子はそれがコードされているリボザイムRNAに結合していたとする。すると、RNA複製系と翻訳系が、速やかに安定に漸進的に共進化してくることが、コンピュータシミュレーションで明らかにされた。それは、ウイルス型メンバーを持つハイパーサイクルである。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Aita,T.: "Period Dependent Selection in Continuous Culture of Viruses in a Periodic Environment" J.Theor.Biol.168. 281-289 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Nishigaki,K.: "Restriction-Enzyme-Nondependent Recombination and Rearrangement of DNA" Chem.Lett.1995. 131-132 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 伏見 譲: "進化分子工学" 電子情報通信学会誌. 77. 115-121 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 赤坂,一之: "蛋白質-この絶妙な設計物" 吉岡書店, (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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