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光受容体と共役する複数のG蛋白質;それらの相互作用は如何に調節されているか

研究課題

研究課題/領域番号 06680657
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関姫路工業大学

研究代表者

岩佐 達郎  姫路工業大学, 理学部, 助教授 (00133926)

研究分担者 吉川 知志  姫路工業大学, 理学部 (90244681)
中川 将司  姫路工業大学, 理学部 (00212085)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードロドプシン / G蛋白質 / 蛋白質間相互作用 / 光 / 視覚 / タコ / 無脊椎動物
研究概要

本年度得られた成果と研究の現状について簡単にまとめる。
1:G蛋白質遺伝子の全長のクローニング;ミズダコの眼のcDNAライブラリーの提案されたものがあったので、それを使ってクローニングすべく試みたが、全長を含むクローンは得られてこなかった。それで、新たにタコの眼のcDNAライブラリーを構築した。現在それを使ってポジティブクローンを得たので、解析を進めている。
2:ノーザンブロットにる発現部位の検討;Gi,Go,Gqについて得られた遺伝子断片(700bp)を用いてタコの異なる組織における発現を調べるためにノーザンブロットを行った。その結果、Gqが眼で非常に強く発現していることが判った。ショウジョウバエではGqクラス蛋白質が眼で特異的に発現していることが報告されている。タコでも同様にGqクラスの遺伝子が眼で強く発現していることが示され、無脊椎動物での光情報伝達経路が脊椎動物とは異なったG蛋白質と共役する形で進化してきたことを示唆する結果を得た。Goクラスについては、視葉と脳のみにバンドが観察された。ほとんど中枢神経系のみでGoが発現されていることは脊椎動物の場合と同じであり、Go蛋白質の機能が両者で共通していることを示唆している。
3:βサブユニット遺伝子;タコの網膜と視葉とを各々材料として、イカのβサブユニットのアミノ酸配列を基にして合成したプライマーを用いてPCRを行い、目的サイズのものについて解析した。90bpのPCR断片を計100個のコロニーについて調べたところ、得られてきたβサブユニット遺伝子は一種類であった。次に、得られた720bpの断片をプローブとしてノーザンブロットを行ったところ、調べた全ての組織で2本のバンドが検出された。今後はこの2本のバンドについて、その由来を調べていく計画である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Y.Tsujiuchi,T.Iwasa,F.Tokunaga: "Expression of Bacterioopsin genes in Escherichia coli." Sci.Rep.Tohoku Univ.Ser.8.14. 229-236 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] O.Hisatomi,S.Kayada,Y.Aoki,T.Iwasa,F.Tokunaga: "Phylogenetic relationship among vertebrate visual pigments." Vision Res.34. 3097-3102 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 岩佐達郎: "無脊椎動物視細胞の光情報変換" 生物物理. 34. 256-258 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 岩佐達郎、中川将司、津田基之: "ロドプシン;生物薬科学実験講座" 廣川書店(印刷中),

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 津田基之、岩佐達郎、中川将司、吉川知志: "レセプターの構造と機能;新タンパク質応用工学" フジ・テクノシステム(印刷中),

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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