研究課題/領域番号 |
06680671
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
加納 康正 京都薬科大学, 薬学部, 助教授 (50093399)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 大腸菌 / DNA複製 / mioC遺伝子 / oriC / HU / IHF / H-NS / StpA |
研究概要 |
大腸菌ゲノムの複製開始起点oriCからの複製開始促進に必要と考えられているmioC遺伝子の転写が、ヒストン様蛋白質IHFで促進されること、IHF欠損変異細胞ではHUとH-HSが協調してmioC転写を促進することが明らかになった。またmioCプロモーター領域では複数部位にIHFが結合することがわかり、mioC転写調節にはヒストン様蛋白質HU、IHF、H-NSが関与しており、それらの相互作用によって転写調節領域のDNAに特異高次構造が形成されることが重要であることがわかった。またoriCプラスミド上のmioC遺伝子の転写促進にはこれらのヒストン様蛋白質の内、IHFのみが関与しており、これらのことから大腸菌ゲノムとoiCプラスミドではDNAの細胞膜結合状態、転写によるDNA高次構造変化、DNA超ラセン密度変化、などoriC-mioC領域及びその近傍領域のDNA高次構造が異なっている可能性が強く示唆された。また、H-NSとアミノ酸配列が58%相同な塩基性蛋白質stpAのN末端15アミノ酸残基が、我々が見出したDNA結合性蛋白質のそれと一致することがわかり、stpAはヒストン様蛋白質であることが明らかになった。stpAはH-NSと異なりBgl遺伝子不活性機能に関与していないことや、細胞増殖やoriCプラスミド複製の促進に於てH-NS機能と代償可能であることが分かり、H-NSと異なる機能と類似の機能の両機能を持つことが明らかになった。
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