研究課題/領域番号 |
06680673
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 愛知県がんセンター (1995) 国立遺伝学研究所 (1994) |
研究代表者 |
山岸 正裕 愛知県がんセンター, 生物学部, 主任研究員 (00220252)
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研究分担者 |
水本 清久 北里大学, 薬学部, 教授 (80092344)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | キヤツピング / 出芽酵母 / グアニル酸転移酵素 / 温度感受性変位株 / キャッピング / 温度感受性変異株 |
研究概要 |
出芽酵母のmRNAキヤッピング酵素のグアニル酸転移酵素活性を担うαサブユニットの遺伝子CEG1の温度感受性突然変異体を単離した。これまでに10種類の変異体(ceg1-1〜ceg1-10)の変異部位を同定した。これらはすべて劣性変異で、変異間での相補性はみられなかった。そのうちceg1-10は多コピーでのみ変異体の許容温度下での生存を可能とし、非許容温度に移すと最も素早い増殖の停止を起した。その他の変異体はさらに数時間をかけて増殖停止を起したが、その程度に違いがみられた。各変異体のS100硫安沈殿画分のグアニル酸転移酵素活性を、GMPとCeg1蛋白質との共有結合体形成能を指標にして測定したところ、すべてのceg1蛋白質は温度感受性を示したが、やはりここでも変異間に違いがあり、その中でceg1-8とceg1-9の産物は比較的高い熱安定性を保持していた。さらに大腸菌で生産した各変異蛋白質とGSTとの融合蛋白質を精製してGMPとの結合体形成能だけでなく、RNAに対するGMP転移能を測定した結果、他の因子との相互作用の異常が増殖の温度感受性をもたらしている可能性がある変異を見い出した。ceg1変異体における各種RNAの合成、蓄積、局在化を現在調べている。その目的の最も重要なものに、キヤップ形成とRNAポリメラーゼIIによる転写との共役の可能性の検討がある。また、キヤッピング酵素と相互作用する因子の候補の同定や、一般にキヤップ形成が低下した細胞の生存を許す変異の同定を目的としたCEG1変異の抑圧変異の単離を行っている。
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