研究課題/領域番号 |
06680708
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 |
研究代表者 |
石井 愛 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 細胞生物学研究部門, 研究員 (80124436)
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研究分担者 |
多屋 長治 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 実験動物研究部門, 研究員 (90175456)
米川 博通 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 実験動物研究部門, 研究員 (30142110)
森山 賢治 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 細胞生物学研究部門, 研究員 (00250217)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | HSP70 / トランスジェニックマウス / 胸腺 / T細胞負の選択 / アポプトーシス / 疾患モデル / 胸線 |
研究概要 |
HSP70蛋白質の生体での機能を明らかにするために、トランスジェニックマウスの生成を試みた。初年度は、この研究の基盤となる培養細胞を用いた予備的実験と、ベクターとなるHSP70cDNAを挿入したプラスミドの構築、それを用いたTgマウスの作成を行ない、次年度は得られたTgマウスの解析を中心に研究を進めた。 1 培養細胞BALB/3T3を用いたHSP70蛋白質の機能解析 ヒトβアクチンプロモーターの下流にHSP70cDNA全長を挿入したプラスミドを、BALB/3T3細胞に導入し、トランスフェクタントを作成した。この細胞株は高温、TNFに対して抵抗性を示したのみならず、抗Fas抗体に対しても抵抗性を獲得していた。Fasを介した細胞死(アポトーシス)にHSP70蛋白質が関与していることが示された。 2 Tgマウスの作成 H-2抗原プロモーター・lck蛋白質プロモーターを用いたヒトHSP70トランスジェニックマウスをBALB/cマウスで作成した。前者からは2系列、後者からは3系列のTgマウスが得られた。マウスにヒトHSP70cDNAが導入されたか否かはPCR法で確認した。 3 Tgマウスの解析 HSP70は、H-2抗原プロモーターによるTgマウスでは、調べた臓器全てにmRNAレベルで僅かに発現していた。lck蛋白質プロモーターのTgマウスでは、1系列のマウスにおいて、胸線のみに蛋白レベルでHSC70と同程度発現していた。 non-Tg、Tgマウスを用いて種々の解析をおこなったが、今までのところ両者に顕著な差が認められていない。しかし月齢の高いマウスに腫瘍が生じており、HSP70との因果関係を現在解析中である。
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