研究課題/領域番号 |
06680711
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
落合 廣 北海道大学, 理学部, 教授 (10002122)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 細胞性粘菌 / Polysphondylium / 細胞接着 / S-S架橋 / sushi ドメイン |
研究概要 |
細胞性粘菌Polysphondylium pallidumの64kDaの細胞膜糖タンパク質(gp64と略称)は細胞間の細胞接着にかかわると考えられる。以前に我々はgp64のcDNAを分離しそのヌクレオチド配列を決定し、gp64は36個のシステインを含み、それらが全てS-S架橋を形成していることを明らかにした。Polysphondylium pallidumの細胞間接着タンパク質gp64とDisctyostelium discoideumの細胞接着タンパク質gp80間の細胞選別現象を解明する一環としてgp64のS-S架橋構造を明らかにした。18個のS-S架橋構造のうち15個の架橋構造を明らかにした。その結果gp64は少なくとも5個のSushiドメインからなることが明らかになった。Sushiドメインは2個のS-S架橋からなり、第1のシステインは第3のシステインと第2のシステインは第4のシステインとS-S架橋を形成してドメインをなしている。これらのドメインは哺乳動物のリンパ系細胞以外で発見された最初の報告であり、これらのドメインの少なくとも1つが、gp80の持つ免疫グロブリンドメインの少なくとも1つと相互作用する事が想定された。またgp64はSDS-PAGE上の非還元条件下で2量体を形成する事が証明された。この事はgp64が同種細胞同士で結合するときにホモフィリックに結合する可能性を示唆している。
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