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感覚情報伝達・処理機構に関する研究-遅順応型歯根膜線維-

研究課題

研究課題/領域番号 06680736
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関大阪大学

研究代表者

重永 凱男  大阪大学, 歯学部, 教授 (90028770)

研究分担者 竹村 元秀  大阪大学, 歯学部, 講師 (70192169)
吉田 篤  大阪大学, 歯学部, 助教授 (90201855)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード超微細構造 / 軸索内HRP / 一次求心性線維 / 歯根膜 / 三叉神経核
研究概要

以前の研究において、一次求心性線維からの感覚情報は、三叉神経感覚核郡のそれぞれの亜核において明かな様式をもって処理される事を提唱してきた。この研究は、主感覚核腹側亜核(Vpv)と、吻側核吻内側部(Vo.r)における、遅順応型歯根膜求心線維からの軸索終末の超微細構造とシナプス様式を、horseradish peroxidaseによる軸索内注入法を用いて、この問題を明らかにした。我々の観察は、Vpv139個、Vo.r105個のシナプス瘤を、完全又完全に近い状態の再構築を基本として行った。すべての標識終末は、明白な球形のシシナプス小胞を含み、標識されていない樹状突起に対して前シナプスであり、多形性シナプス小胞(P-ending)を含む標識されていない軸索終末に対して、ほとんど後シナプスであった。P-endingはしばしば標識終末から、軸索樹状シナプスを受ける樹状突起と、軸索樹状シナプスを形成した(synaptic triads)。コンタクトの数を基本として、標識終末と関係しているシナプス接合様式を、単純型(1コ、2コのコンタクト)、中間型(3コ、4コのコンタクト)、複雑型(5コ、それ以上のコンタクト)のグループに分類する事ができた。円形から細長い形態と多様な標識終末は、滑らかなものから、不規則なもの又、貝殻状の輪郭を形成した。貝殻状の輪郭を示す終末はほとんど複雑型を示した。中間型の終末部は、複雑型よりも有意に小さく、単純型よりも有意な大きかった。遅順応型歯根膜線維終末は、Vpvにおいて各々の型のシナプス配列が認められるが、Vo.rにおいてはほとんど単純型を示した。標識終末の大きさは、Vo.rよりVpvのほうが有意に大きかった。標識終末との軸索樹状、軸索軸索間のコンタクトの総数はVo.rよりVpvのほうが有意に多かった。他の違いは、Vo.rよりVpvのほうがシナプストライアドがより多く見られた。
これらの観察より、一次求心性線維からの感覚情報は、二つの亜核において異なった様式をもって処理されることを提唱された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yong Chul Bae et al.: "Morphology and Synaptic Connections of Slovly Adapting Periodontal Afferent Terminals in the Trigeninal Subnuclei Principalis and Ordis of the Cat." The Journal of Comparative Neurology. 348. 121-131 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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