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グルタミン酸受容体の虚血後機能変動

研究課題

研究課題/領域番号 06680761
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関愛媛大学

研究代表者

三谷 章  愛媛大学, 医学部, 助教授 (50200043)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードグルタミン酸受容体 / カルシウムイオン / 脳虚血 / ニューロン死 / マイクロフルオロメトリー / パッチクランプ
研究概要

虚血時細胞外に流出する高濃度グルタミン酸とそれに呼応して濃度上昇する細胞内カルシウムイオンは虚血性遅発神経細胞死の発生過程において重要な役割を担う2大因子として広く支持されている.しかしながら,これら2つの因子が発現するのは虚血時に限られ,数日後発生する虚血性遅発神経細胞死との間を結ぶ因子が不明であった.近年,ある種のグルタミン酸受容体拮抗薬(例えば,NBQXなど)が虚血後投与であっても虚血性遅発神経細胞死をブロックすることが報告され,グルタミン酸受容体が虚血性遅発神経細胞死発生の要因として働いていることが示唆された.本研究では,一過性脳虚血後に一時的に機能回復をした神経細胞のグルタミン酸受容体において如何なる機能変化が起こっているかについて,スナネズミの海馬CA1野におけるマイクロフルオロメトリー法及びwhole-cell voltage-clamp法を用いて検討した.その結果,マイクロフルオロメトリー法を用いたカルシウムイオンイメージング実験においては,虚血後,特に3-9時間後の時点でNMDA型グルタミン酸受容体を介したカルシウムイオンの細胞内流入増加現象が観察され,またwhole-cell voltage-clamp法を用いたNMDA誘発性イオン電流応答の観察においても,ほぼ同じ時間経過でNMDA型グルタミン酸受容体の増強反応が生じていることが確認された.このグルタミン酸受容体の機能変化が虚血性遅発神経細胞死発生の直接的要因として働いているのではないかと考えられる.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] A.Mitani: "Changes in intracellular Ca^<2+> and energy levels during in vitro ischemia in the gerbil hippocampal slice." Journal of Neurochemistry. 62. 626-634 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] A.Mitani: "Origin of ischemia-induced glutamate efflux in fielb CA1 of the gerbil." Journal of Neurochemistry. 63. 2152-2164 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] A.Mitani: "In vitro ischemia-induced intracellular Ca^<2+> elevation in cerebellar slices." Acta Neuropathologica. 89. 2-7 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 三谷 章: "脳虚血の分子医学,臨床医のための実験医学シリーズ20,第2章-1" 羊土社, 174 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 三谷 章: "脳虚血Updata,最新のトピックスと実験手技,第6章" 文進堂書店, 299 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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