研究課題/領域番号 |
06680764
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
北村 邦男 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (70049857)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 脳 / ミエリン / ミエリン塩基性蛋白質 / 遺伝子発現 / 体細胞遺伝子変異 / ミエリン塩基性蛋白 |
研究概要 |
研究代表者及び米国UCLAのA.T.CampagnoniらはMBP遺伝子が105kbからなる巨大な遺伝子(Golli-mbp遺伝子)の一部であることを明らかにした。しかしながら、M41クローンのエクソン0はgenewalking法によってもこの遺伝子上にはマップすることが出来なかった。そこで、M41クローンの5'領域の299bpのフラグメントをAva II及びSma Iにより得てこれをプローブとして(TRT プローブと命名)C57BL/6J及びddYマウス脳及び肝臓のGenomic Southernを行った。このTRTプローブは今だマップ出来ていないエクソン0の一部とエクソン5aから成るため、もしMBP遺伝子に変異があれば脳と肝臓のGenomic Southernパターンは異なることが予想される。しかしながら、両者のパターンには違いが認められなかった。また、エクソン0内及びエクソン5a内の配列をもつプライマーを1組合成し、LA-PCRを行ってみたが増幅バンドは観察されなかった。従って、両エクソン間の距離は想像以上に離れているものと考えられた。 上記の実験から神経系における遺伝子変異を証明することは出来なかったが、脳内のほんの一部の細胞に変異がある場合は検出出来ないことも考えられ、むしろその可能性の方が高いように思われた。そこで、多量のDNAを使用し、高ラベル化したTRTプローブを使用したところ、両臓器におけるパターンが異なるとの結果を得た。しかしながら、差異が認められたシグナルの強度が極めて低く、既存の方法では結論を下すことは困難であった。従って、今後、極一部の細胞に遺伝子変異がある場合の検出方法を考案した後結論を導く必要があると判断された。
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