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新規脳特異的タンパク質(PNP14)のリン酸化反応を介した機能変化

研究課題

研究課題/領域番号 06680767
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関昭和大学

研究代表者

中条 茂男  昭和大学, 薬学部, 助教授 (50119236)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード脳特異的タンパク質 / PNP 14 / チロシンリン酸化 / synuclein / 情報伝達
研究概要

14 kDa新規脳特異的タンパク質(PNP 14)を見い出し、すでに報告している。今回、抗PNP 14抗体と交差反応するタンパク質を牛脳中に発見し、精製後その一次構造を決定した。その結果、本タンパク質はラット脳cDNAライブラリーからクローニングされたアミノ酸140残基より構成される脳特異的タンパク質synuclein 1(SYN1)であった。PNP 14とSYN1の一次構造を比較すると、N末端側から70番目のアミノ酸までのホモロジーは85.7%と高かったが、71番以降のアミノ酸から、C末側10アミノ酸を除いた60アミノ酸残基における相同性は殆ど認められなかった。また、PNP 14のN末側に特異的なEKTKEから成る繰り返し配列もSYN1に認められ、SYN1がPNP 14ファミリータンパク質であることが明らかになった。抗PNP 14抗体はPNP 14を抗原に作製されたポリクローナル抗体であることから、SYN1に対する交差反応性は両タンパク質間のN末側領域、あるいはC末側10アミノ酸の高い相同性によるものと考えられた。SYNは同一遺伝子からオルタナテイブスプライシングによりSYN1,2,3と三種類の分子種の存在が示唆されていることから、各々の分子種に対する特異抗体を調整し、現在免疫組織化学的手法を用いて解析中である。PNP 14はin vivo,in vitroでリン酸化され、in vitroではCaM-kinase IIによりセリン残基が、EGF受容体やpp60^<v-src>によりチロシン残基がリン酸化される。精製SYN1を用いてリン酸化反応を行った結果、PNP 14と同様にリン酸化され、その生理的機能はこれらの酵素によりリン酸化反応を介して制御されている可能性が示唆された。さらに今回、PMP 14が新たにFyn,JAK2によりリン酸化されることが明らかになった。このリン酸化もSYN1に認められ、これらのPNP 14タンパク質ファミリー が新たに情報伝達系に関与している可能性が示唆される。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nakajo,S.: "Localization of phosphoneuroprotein 14 (PNP 14) and its mRNA expression in rat brain determined by immunocy to chemistry and in situ hybridization" Mol.Brain Res.27. 81-86 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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