研究課題/領域番号 |
06680805
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
酒井 哲郎 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (40153845)
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研究分担者 |
佐藤 容子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70251501)
廣田 秋彦 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (50156717)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 膜電位感受性色素 / Ca指示薬 / 交感神経節 / 光学的測定 / シナプス |
研究概要 |
膜電位感受性色素とCa指示薬の二重染色法を用いて、交感神経節におけるシナプス伝達の光学的計測による解析をおこなった。 実験には、ウシガエル腰部交感神経節を用いた。膜電位感受性色素に対する染色性を向上させるため、コラゲナーゼを用いて結合組織を一部分解したうえで、メロシアニン・ロ-ダニン系色素NK2761により神経節を染色した。Ca指示薬としては、デキストランを結合させたケルシウム・グリーンを用い、低濃度のTriton X-100とともに、中枢側の交感神経幹に微量注入し、節前ニューロンに取り込ませた。膜電位の光学的測定には、波長700nmの吸光変化を測定し、細胞内Ca濃度は励起波長488nmによる波長510nm以上の蛍光強度変化で測定した。 膜電位変化の光学的測定では、節前線維刺激により、2峰性ないし3峰性の光学的シグナルが得られ、第2、第3のピークは、クラ-レ投与、重金属イオンの投与、外液のカルシウムイオンの除去などの実験操作により抑制された。このことから第1のピークは節前ニューロンのシナプス前終末部の電位活動を反映しており、第2のピーク以降の成分は、シナプス伝達を受けた節後ニューロンの活動に由来するものであることが明らかとなった。 細胞内Ca濃度変化に由来する光学的シグナルは、現段階ではまだS/N比が十分ではなく、系統的な解析をおこなうに至っていない。これは、色素の注入量が不足していることに起因しているもので、現在、さらに色素の注入条件などの検討を進めている。
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