研究課題/領域番号 |
06680806
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松波 謙一 岐阜大学, 医学部, 教授 (90027491)
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研究分担者 |
小西 朝隆 岐阜大学, 医学部, 助手 (40225470)
佐竹 裕孝 岐阜大学, 医学部, 講師 (30187158)
川島 卓 岐阜大学, 医学部, 助教授 (90161314)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | GABA_A / GABA_B / 交連線維 / 運動野ニューロン / ネコ / 脳梁ニューロン / ファクロフェン / CGP35348 |
研究概要 |
ネコの運動野交連性ニューロンに対するGABA_A、GABA_B、のアンタゴニストを電気泳動的に与えて、ニューロン活動に対する効果を調べた。 36頭のネコを用い、ケタラール(10mg/Kg.i.m.)麻酔下で実験を行った。一側の運動野外側部上の頭骨に径5mm程の穴を開け、脳硬膜を切開して多連微小ガラス管を脳内に刺入し、単一ニューロン活動を記録した。同時に反対側の運動野に電気刺激用の刺激電極を挿入して交連性ニューロンの同定に使用した。又、同側錐体路(PT)にも電極を刺入し、PT細胞の同定に使用した。ニューロン同定後、GABA_Aのアンタゴニスト、ビククリン、GABA_Bのアンタゴニスト、ファクロフェン、CGP35348及びGABAを電気泳動的に微小量与えて、transcallosal(TC)反応に対する効果を調べた。現在、解析を継続中であるが、次のような結果が得られている。1)ビククリン、ファクロフェン、CGP35348は、ニューロン活動を増加する。2)ビククリンと、ファクロフェンやCGP35348とでは、活動の増加のさせ方に若干差がある。3)ビククリンはビククリン発射を起こすことがあるが、群発射の間の期間ではニューロン活動が抑えられている。4)TC反応の潜時がいずれの薬物でも短くなっている。5)PT細胞とnon-PT細胞で薬物の反応の差がみられる。6)PT細胞、non-PT細胞を問わず、TC反応のスパイクが一定の潜時であるニューロンに対しては、薬物の効果が少ない。7)集合電位でみると、ビククリンは大きな影響を与えるのに、ファクロフェン、CGP35348はあまり大きな変化を生じさせない-といった事が認められる。一部学会発表済み。国際学会(IBRO及び日英合同セミナー)に発表予定。速報は投稿中、論文は執筆中であり、次の実験に移っている。
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