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初期プラトン哲学における「技術(テクネ-)」概念の再検討

研究課題

研究課題/領域番号 06710002
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関北海道大学

研究代表者

中澤 務  北海道大学, 文学部, 助手 (10241283)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードプラトン / ソクラテス / テクネ- / 技術
研究概要

本研究の目的は、プラトンのテクネ-概念を明確にし、それが彼の哲学、とりわけそのエピステモロジーに与えた影響を明らかにすることにあった。そのために、プラトン初期の個々の対話篇におけるテクネ-・アナロジーの用法を再検討し、その成果をもとにプラトンのテクネ-概念の再検討を行い、その特色を明らかにする作業を行った。そして、そのようなテクネ-概念を知識モデルとすることによって、初期プラトン哲学解釈上のその他の諸問題に対して何らかの解決の糸口を見出すことを模索した。
以上の作業によって得られた知見は次のようなものである。すなわち、テクネ-・アナロジーの議論において、テクネ-概念は知(ソフィア・エピステ-メ-)のモデルとして機能している。しかし、そのパラレリズムは、従来指摘されてきたような単なる生産性や容観性、あるいは体系性といった点にのみあるのではない。むしろ、テクネ-・アナロジーが重要な光を当てているのは、知識とはそれを持つ人間の外部にいわば情報として成立するものではなく、むしろ、行為者の内部に形成される構造化された信念体系そのものであり、行為者の意思や欲求までも規定して行くような、より豊かな概念だという事実である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中澤務: "プラトンの『プロタゴラス』における勇気と知恵" 北海道大学文学部紀要. 43-3(近刊). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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