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アリストテレスの魂論の哲学的意義-自然的世界における心の位置-

研究課題

研究課題/領域番号 06710005
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関九州大学

研究代表者

中畑 正志  九州大学, 文学部, 助教授 (60192671)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアリストテレス / 魂 / 『デ・アニマ』 / ソクラテス / エレンコス / 規範性 / 自然
研究概要

アリストテレスの『デ・アニマ』の新たな校訂と詳細な注釈の作業を進め、さらに理解しうる翻訳を提供する準備を整えた。同時にアリストテレスの<魂>の概念の核心を明確化することをめざした。とりわけ、従来「可能的に生命を持つ自然的物体の第一現実態(形相)」という規定を中心として論じられてきたアリストテレスの魂論解釈に対して、『デ・アニマ』全体の研究プログラムにおいては、栄養摂取、運動、知覚、思考の各能力の順序系列としての魂の規定の方がアリストテレスにとってより中心的であることを論証し、そのことの持つ哲学的含意を示した(94年9月「イリソス会」発表)。またアリストテレスの魂の理解が彼の行為論、実践的推論の説明においてどのように生かされているのかを展望するために、まずその背景にあるソクラテス-プラトンにおける「規範性」「合理性」の概念の役割を、現在議論の盛んな「ソクラテスのエレンコス」問題との連絡のもとで解明した。さらにアリストテレスの<身体><質料>、<自然>の理解と現代の「物体」や「物理的存在」の概念との対比によって、アリストテレスの「心の哲学」が成立するための、基本的自然観、世界観を明らかにすることをつとめた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中畑 正志: "「ソクラテスのエレンコス」への覚え書き" 『哲学論文集』(九州大学哲学会). 第3C輯. 1-21 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 中畑 正志: "『西洋古代・中世哲学史』(「アリストテレス」の項)" ミネルヴァ書房, 未定 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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