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人の視覚情報処理の初期過程における色検出機構の時空間特性に関する心理物理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06710033
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関北海道大学

研究代表者

川端 康弘  北海道大学, 文学部, 助手 (30260392)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード視覚的持続 / コントラスト感度 / 色システム / 輝度システム / 等輝度事態 / 順応機構 / 検出機構 / ガボールパッチ
研究概要

我々はこれまで心理物理学的な実験手法を用いて、人間の視覚情報処理の初期過程における色検出機構および輝度(明るさ)検出機構の時空間的特性を明らかにするために、組織的な研究を行ってきた。その結果我々は視覚の検出機構における情報の収集と統合(加重)過程の特色についていくつかの知見を得た。時空間統合の過程について、過去の研究が輝度検出機構(輝度システム)の特性のみを問題としたのに対し、我々は色検出機構(色システム)の特性もその過程に大きな影響をおよぼすことを実験的に証明した。
視覚系の時空間的特色における色システムの影響を包括的に検討するために、本研究では等輝度事態での色の視覚的持続(Visual persistence)と空間的コントラスト感度(CSF)を測定する実験を行った。等輝度事態とは色差のみによって刺激を検知する事態であり、色システムの特性を選択的に検討することができる。前者の実験では、色の視覚的持続が輝度に場合に比べ長いこと、また視覚的持続が背景色度の増加にともない短くなることが示された。この結果から色の視覚的持続は、色システムの順応機構の影響を受けるようである。色システムの視覚的持続の変動範囲は、輝度システムの変動範囲より長い時間領域に位置している。また後者ではガボールパッチにより色度変調された正弦格子を用いて実験を行った。その結果、CSF関数の高空間周波数側のカットオフ値が輝度のCSFに比べ高いこと、関数全体がロ-パス型になることが示された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川端康弘: "Spatial Integration with Chromatic Stimuli in Dichromatic Vision" Color Research and Application. 19. 341-350 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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