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つかみ行動の運動学的分析

研究課題

研究課題/領域番号 06710034
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関新潟大学

研究代表者

工藤 信雄  新潟大学, 人文学部, 助手 (10234452)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードつかみ行動 / 視覚的フィードバック / 運動制御 / キネマティクス
研究概要

「手を伸ばして物をつかむ」という単純な動作にも、つかむ対象の位置と方向の視覚的な決定、肩と肘の筋肉系により対象獲得のために正確な位置に手を置く、手と前腕の筋肉により対象の構造的特徴に合うように指を方向付け、適切な握りが可能なように準備状態を形成、次に指を閉じることで対象を捕獲する、という複数の複雑なメカニズムが関与している。本研究では特に、ヒトがものをつかむ際の手の移動速度・加速度などの運動学的パラメータと指の開きの大きさに焦点を当て、2つの運動成分の協応関係と視覚運動制御機構についての考察を行った。実施した実験は以下の通りである、
1.ターゲットの大きさは2cmと8cm、ターゲットまでの距離は30cmとした。
2.主たるフィードバック情報源である視覚情報の系統的除去を行った。
3.計測部位に発光ダイオードをとりつけ、運動実行中の手首の移動と、親指と人指し指の開きの大きさを算出した。
正規化された運動時間に対する移動の平均軌道と開きの大きさの分析から以下のことが明らかとなった、
1.ターゲットの大きさにより視覚的フィードバックの効果は異なり、8cmでは移動・握りとも変化は見られなかった。
2.精度が要求される2cmでは、移動の軌道変動性は、被験者に利用可能な視覚情報が少ないほどそのバラツキが大きくなった。また、握りも一度収束した後に再び変動が大きくなり、ターゲットに収束してゆく再調節化の過程が観察され、これもフィードバック量に依存していることが観察された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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