• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ニホンザル前頭葉内の行動的意味情報の処理の機能分化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06710039
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関東京大学

研究代表者

坂上 雅道  東京大学, 文学部, 助手 (10225782)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード前頭前野 / ニホンザル / フィールドポテンシャル / 行動的意味 / 視覚次元
研究概要

脳における視覚情報処理は、視覚次元によって異なる処理系が使われていることが知られている。色や形は視覚野から側頭連合野にいたる処理系に、位置や動きは頭頂連合野にいたる処理系にその処理は担われていると言われる。感覚連合野で処理された視覚情報は、前頭連合系にも送られる。解剖学的知見によると、側頭葉からは前頭葉野の中の主溝より下側のブロードマンの12野に、頭頂葉からは同じく弓状溝の周辺の8野に投射がみられる。今回の研究では、2頭のニホンザルを使って、複合視覚刺激の色の次元に注目してgo-nogo反応を行う場合のフィールドポテンシャルと、動きの方向に注目して、go-nogo反応を行う場合のフィールドポテンシャルを、前頭前野の様々な場所においたエルジロイ電極から記録し比較を行った。その結果、次の4点が明らかになった。(1)手かがり刺激に対する応答は、12野のほうが8野より大きい。(2)それぞれの領野内で比較すると、12野ではサルが色次元に注目している場合のほうが動き次元に注目している場合より手がかり刺激に対する応答は大きく、8野ではその逆の傾向が見られた。(3)12野ではgo刺激に対する応答の方がnogo刺激に対する応答よりも大きかったが、8野ではそのような傾向は見られなかった。(4)12野、8野ともに記録半球とは反対側視野に呈示された刺激の方が同側視野に呈示された刺激より大きな電位を誘発したが、その傾向は12野のほうが顕著であった。これらの結果は、行動的意味の処理に関して前頭前野内に機能的分化が見られ、視覚情報のモジュール的処理は刺激の行動的意味の処理を行う前頭前野でも一部保持されているということを示唆する。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sakagami,M: "Encoding of behavioral significance of visual stimuli by primate prefrontal neurons" Exprimental Brain Research. 97. 423-436 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Sakagami,M: "Spatial selectivity of go/nogo neurons in monkey prefrontal cortex" Exprimental Brain Research. 100. 165-169 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi