• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

認知行動変容の手法による異文化間ソーシャル・スキルの獲得

研究課題

研究課題/領域番号 06710079
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関広島大学

研究代表者

田中 共子  広島大学, 留学生センター, 助手 (40227153)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードソーシャル・スキル / 異文化適応 / 認知行動変容 / 異文化間臨床心理学 / ソーシャル・サポート・ネットワーク / 在日外国人留学生 / 対人関係形成 / カルチャー・ショック
研究概要

ソーシャル・スキルは、対人関係を成立・維持・発展させるための認知・行動的な技術であり、文化によって異なる。異文化環境へ移行した者が、対人関係面の適応に困難を覚えるのは、こうした行動様式の違いに基づくものと考えられる。スキルを身につけることにより、速やかに誤解のない良好な対人関係を築くことができ、そこからソーシャル・サポートを獲得することが期待できる。そしてストレス緩衝効果、文化的観察学習のモデルの提供、直接的問題解決などから、異文化適応が促進される。
本研究では、上記のような異文化適応のソーシャル・スキル仮説を検証しながら、スキル獲得の方略を発展させ、その具体的な獲得のための学習方法を、異文化間臨床心理学の視点に立って検討することを目的とした。
まず対人関係形成の困難がソーシャル・スキル欠損に起因するものであることを、在日留学生のホストとの対人関係形成の困難の原因認知を解析して確認した。日本人批判に偏る他責的な原因帰属をする場合には、サポート・ネットワークの発達が少なく、スキル実施度も低い。スキル実施によって、サポート獲得が促進され、また原因認知が変化し、対人関係が好転することが示唆された。
学習の試行のためには、スキル学習のスクリプトを作成し、ビデオを用いてモデリングのための教材を試作した。生活技能訓練、主張性訓練といった他のソーシャル・スキル学習の形態を参考にして、異文化間ソーシャル・スキルを学習するプログラムを試みた。その結果、社会的強化など認知行動変容の手法を用いたグループワーク形態の学習により、ソーシャル・スキルの獲得が認められた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田中 共子: "在日外国人留学生による日本人との対人関係の困難に関する原因認知" 学生相談研究. 16(1)(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi