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2種類のセルフ・コントロールの組み合わせがストレス・マネジメントに果たす役割

研究課題

研究課題/領域番号 06710092
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関早稲田大学

研究代表者

杉若 弘子  早稲田大学, 人間科学部, 助手 (90257171)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードセルフ・コントロール / 個人差 / Redressive-Reforinative Self-Contril Scale / 調整型セルフ・コントロール / 改良型セルフ・コントロール
研究概要

本研究では、日常的なセルフ・コントロールの個人差を評価する尺度(Redressive Reformative Self-Control Scale:RRS)の実際的な妥当性を検討した。結果は、以下の通りである。
1.RRSを構成する「調整型セルフ・コントロール(以下、調整型SC)」と「改良型セルフ・コントロール(以下、改良型SC)」という2種類の下位尺度得点によって分類した4群の被験者は、いずれも群に特異的なセルフ・コントロールの行動傾向を示した。この結果は、セルフ・コントロールが2つの種類に分けられること、したがってその個人差は2種類のセルフ・コントロールのいずれにも着目し、2次元に評価すべきであることを示す。
2.本研究の結果にもとづき、2種類のセルフ・コントロールが機能している状態を記述すると以下のようになる。(1)調整型SC:短期的な状況で発生したストレス状態に対処し、情動的・認知的な妨害要因の影響を低減できている。(2)改良型SC:より自発的な問題設定にもとづき、目標志向的な行動が実行された結果、比較的長期にわたり基準値以上の水準で標的行動が維持されている。
3.2種類のセルフ・コントロールともにレパートリーの多い被験者は、改良型SCを成功させるための方略として調整型SCを適用していた。この結果は、改良型SCの持続が、同時にどの程度調整型SCを採り入れているかにかかっているという仮説的見解を支持するものである。
調整型、改良型それぞれのセルフ・コントロールの形成、促進だけでなく、これらの組み合わせに関与する要因の解明と、適切な組み合わせ方の検討が今後の課題であろう。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 杉若弘子: "2種類のセルフ・コントロールのコンビネーション効果-ストレス状況下におけるセルフ・コントロール(2)-" 日本心理学会第58回大会発表論文集. 976- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 杉若弘子: "調整型、改良型のセルフ・コントロールに影響する状況要因の検討-ストレス状況下におけるセルフ・コントロール(3)-" 日本行動療法学会第20回大会発表論文集. 54-55 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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