• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

多様な教育方法による学習指導と児童・生徒の学習動機づけ

研究課題

研究課題/領域番号 06710094
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関神奈川大学

研究代表者

奈須 正裕  神奈川大学, 経営学部, 助教授 (40260989)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード学習動機づけ / 個別化指導 / 協力教授 / 学習環境
研究概要

「個性重視の教育」実現に寄与すると思われる多様な教育方法(個別化指導,個性化学習,協力教授など)が,児童・生徒の学習動機づけに及ぼす影響を,従来の一斉指導との比較を中心に検討した。
具体的には,いくつかの先進校を繰り返し訪問し,教師(主にカリキュラムや指導の実施体制)及び児童・生徒(授業を受けての感想や要望など)を対象とした聞き取り調査を実施した。また,合せて授業をVTRで録画し,授業分析を行うことにより,多様な教育方法の下でと,一斉指導の下での,児童・生徒の学習活動の違いを検討した。
その結果,以下のことが明らかとなった。
(1)自由進度学習など様々な一人学びの場面は,自分のペースで学習活動を進められる教育方法となっており,これは行動に対するコスト感の低い学習環境を提供する。
(2)適性処遇学習など,自分の学習スタイルに適合した方法で学べる教育方法は,効力感を感じやすく,行動と結果の随伴性を感じやすい学習環境を提供する。
(3)課題選択学習,課題設定学習,自由研究学習など,自分で学習方法や学習内容を選択・決定できる教育方法は,自己決定感を感じやすく,自由で開放的な雰囲気の学習環境を提供する。
(4)上記のような学習環境の下では,児童・生徒は,(1)活動の開始が早く,(2)実際に学習活動に従事している時間の比率が高く,(3)活動にも粘り強さや独創性が認められた。
(5)各教育方法が,上記のような特質を有し,さらに児童・生徒の学習動機づけに好影響を与えるか否かは,学習材の量と質,活動中に教師が行う児童・生徒への関わりの程度と質に大きく左右され,単にある方法を導入することが,必ずしも学習動機づけを促進するものではない。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 奈須正裕: "教員加配とティーム・ティーチング" 学習評価研究. 19. 74-81 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 水越敏行: "学習環境の改善" 国立教育会館, 250 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi