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日本における出産の医療化の実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 06710135
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関松阪女子短期大学

研究代表者

筒井 琢磨  松阪大学女子短期大学部, その他部局, 講師 (00249351)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード医療化 / 出産 / 専門職
研究概要

1.出産の医療化を医療化論の枠内に位置づけることを関連する文献の研究によって試みた。医療化論では専門職による逸脱の統制という点が強調されることが多いので、出産の医療化を扱うときには力点を医療サービスの在り方の歴史的変化に移行した方が適切である。主にアメリカの文献を用いたため日本との相違を調べる必要があるが、まだ十分な検討ができていない。
2.理論的な検討の結果、医療化現象を、分娩が自宅から施設内へ移行する施設化と、分娩立会者が助産婦から移行する医師化の二側面に分けた方が適切であることがわかった。施設化は出産が医療化される過程の主要な指標となる。医師化は施設化に比べて副次的な指標であるが、助産婦職と医師職(産婦人科医)間関係の歴史的変化を示す。
3.昭和26年〜60年の出産の分娩場所別・立会者別・都道府県別データを整理することができた。2.の施設化と医師化の数値的指標を算出することができた。また、出産の医療化の全国的な傾向をつかむことができた。
4.3.の指標を統計的手法(重回帰分析など)によって説明することを試みる(分析結果は日本人口学会関西部会にて報告)。医療化論仮説の妥当性の検証を試みたが、適切な説明変数を設定できなかった。施設化指標は観察年次差の影響がかなり強いことがわかった。
5.戦前から戦後にかけての医師(産婦人科医師)職団体と助産婦職団体に関する文献をある程度収集することができた。分析はまだできていない。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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