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教育における国際教育関係論:マレーシア・英国・日本の多国間時系列的比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 06710153
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関京都大学

研究代表者

杉本 均  京都大学, 教育学部, 助手 (50211983)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードマレーシア / カリキュラム / 中等教育 / 英国 / 理科教育 / 価値教育 / イスラム教
研究概要

3カ国の国家間の教育関係を時系列的に比較しようとする本研究は、(1)国際教育流動(留学等)の局面と(2)カリキュラム移植に関する局面の研究をほぼ終了した。(1)に関してはすでに京都大学教育学部紀要第40号(1994)に発表したとおりであるが、本年度の研究において、特にマレーシアの大学において教員を積極的に欧米の大学でPh.D.等の学位のための留学・研修に送り出す各種プログラムの実態について継続的知見が得られた。
(2)カリキュラム移植の局面では現地調査に加え、マレーシアの中等理科教科書・指導要領のコンテント・アナラシス(内容分析)を行い、教育内容に及ぼす国際的影響についての分析を行った。それによって、(1)マレーシアにおける中等カリキュラムは欧米型方法普遍的アプローチとアジア的(イスラム的)内容普遍的アプローチ(価値観の吸収プログラム)の混在型に移りつつあること、(2)それによって、教師と生徒の双方に新たな負荷が加わったこと。(3)日本の教育カリキュラム等の影響は戦時中を除いて顕著な証拠は得られず、教育内容において若干の日本に関する記述が増加したことが認められた程度であった。これによって、教育の場面において経済的従属と教育的従属が密接不可分に結び付いているとする、従属理論の立場は(1)での結論と同様に支持しがたいものとなった。結果は第30回本比較教育学会(筑波大学)等で発表し、京都大学教育学部紀要第41号(1995)に掲載された。
本研究は次の段階として(3)試験制度と教育言語の局面に焦点を当て、マレーシアの試験制度に及ぼす日英(米)の影響と教育言語の選択の背景について、再び現地調査と文献研究を行って行く計画である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 杉本 均: "アカデミックな流動からみた国際教育関係:マレーシアと英国を中心にして" 京都大学教育学部紀要. 第40号. 173-193 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 杉本 均: "マレーシアにおける中等理科カリキュラムの開発と「移植」:国際教育関係の観点より" 京都大学教育学部紀要. 第41号. 114-139 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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