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近畿型地主地帯における地主制の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06710197
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

棚橋 久美子  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (30186316)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード近畿型地主地帯 / 地主制 / 女性史
研究概要

二つの目的を持って研究を続けた。一つは近代天皇制国家の社会的・経済的基盤であった地主制の具体像を、近畿型地主地帯において地域社会・地域産業との関連に重点を置き解明すること。今一つは地主経営を支えていながら今まではっきり明らかにされていない女性(奥様から使用人まで)の役割を解明することである。
前者に関しては、徳島県徳島市で近世後期から幕末期の地主制の形成期を中心に新田開発をもとに大地主となる家の史料調査を行った。また兵庫県加古川市でも明治期を中心に調査を行い史料を収集した。ともにまだ分析にはいたっていない。今後の課題である。
後者については、まず香川県高松市近郊の百町歩地主家の支配人(番頭)の日誌から奥様の動静を分析した。その結果、なくなった夫に代わり継子の幼い間地主経営を担い、成人した後もしばらく実権を握っていたことが明らかにできた。大地主の奥様というとまさに家の奥で奥向きのことだけしていると思いがちであるが、決してそうではなく経営の陣頭に立ち経営者としての手腕を発揮することもあったのである。近代の農村における女性のあり方を分析した研究はあまりなく、また「良妻賢母」が理想の女性像として学校教育を通じて浸透していく明治中期以降において、それとは違った女性の具体的あり方を示せた。
また分析をした女性は「明治女性の鑑」と言われており、理想の女性像とは違って経営の表で活動しても評価された。そこで農村女性を取り巻く社会の意識がどのようなものであったのか究明したいと考え、分析の対象とした女性が活動した時期からは発刊開始が少しあとになるが、手がかりとして「家の光」の復刻版を購入した。この分析も今後の課題である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 脇田晴子: "ジェンダーの日本史 下" 東京大学出版会, 718 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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