• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

歴史的漢語方言研究を基礎とした日本語資料及び日本漢字音の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06710273
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 中国語・中国文学
研究機関同志社女子大学

研究代表者

木津 祐子  同志社女子大学, 学芸学部, 講師 (90242990)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード中国語 / 呉語 / 声調 / 文献資料 / 方言訳聖書
研究概要

本研究は、中国語で書かれた日本語資料のうち、『日本寄語』『日本一鑑』『日本風土記』等、明代江南地方で編まれた所謂倭寇史籍の注音漢字音系を詳細に分析することで、明代呉語の言語的特質、就中連続変調など現代呉語の音韻特質にいたる歴史的変化をあとづけることを、その第一段階としての目標に置いていたが、台湾中央研究院刊『中国境内語言曁語言学』第二集に発表した「『日本寄語』所反映的明代呉語声調」は、『日本寄語』所収の、漢字二音節・三音節で表記された日本語語彙のアクセントと漢語中古音声調との関係を考察した結果、異なる声調の用字を、日本語高低アクセントによって使い分ける傾向のあることを確認、それを他の文献資料と比較検討し、明代呉語声調の特徴を再構したものである。これによって、連続変調の痕跡が史的資料の上で立証されたことになる。また、『同志社女子大学学術研究年報』四十四集に掲載の「同志社大学蔵漢語方言訳等聖書について」は、江南以南方言史研究のための資料発掘という、所期の第二の目的に添うもので、同志社大学に所蔵されていた、全三十数種の漢語方言訳や少数民族語訳の新旧約聖書の書誌的考察、およびローマ字で表記された方言の漢字への翻字を試みたものである。これらは、研究費補助金によって購入したノート型パソコンや各種のデータベースソフトを使用することで、調査や整理に際して機動力を増し、短時間の内に成果を上げることができたものである。また、本年度は民間韻書等の通俗出版物などを何点か収集したが、引き続きその整理分析を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 木津祐子: "《日本寄語》所反映的明代呉語声調" 中国境内語言曁語言学. 2. 139-171 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 木津祐子: "同志社大学蔵漢語方言訳等聖書について" 同志社女子大学学術研究年報. 44. 79-93 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi