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18世紀女性論の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 06710292
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関熊本大学

研究代表者

瀧口 明子  熊本大学, 教養部, 講師 (20179576)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード女性論 / 女性教育 / スペクテーター / タトラ- / メアリ-・アステル / ジャーナリズム史 / 教育思想史 / 英仏比較文化史
研究概要

17世紀末から18世紀にかけて、新しい市民社会の成立期に、イギリスではジャーナリズムが世論の形成に大きな役割を果たすようになった。この時期に、特に女性読者に対して、読書の必要や生活の中でのモラルを説いて、女性の知的・道徳的向上と社会の改良を目指した新聞『スペクテーター』がある。今回、この『スペクテーター』を中心として、その前身の『タトラ-』および同時期のフランスの雑誌『メルキュール・ギャラン』の女性論を取り上げ、比較研究した。この時期は、英文学史上では、散文、特に小説という形式が発達する重要な時期であるが、小説の読者であり支援者でもあった女性達に注目する研究はこれまでになかったものである。女性論の中でも、女性と読書、および会話についてのテーマを中心に調べたが、『タトラ-』に取り上げられた当時の女性教育改革論者、メアリ-・アステルについても調査を始めることができた。メアリ-・アステルは、女性のための大学教育をすでに十八世紀初期に構想していた人物で、ロックやフェヌロンなどの女性教育論と比較しながら彼女の女性教育のプランの独自性を研究することが課題の一つとなろう。また、今後、18世紀半ばの新聞『フィーメール・スペクテーター』などにも対象を広げ、女性の本質論、社会的役割、家庭における位置、女性教育、子育て、女性の生活など、さまざまな分野にわたる女性論を収集し、その分類整理を行うことによって、将来の史的・文学的研究の基礎を作りたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 瀧口明子: "十八世紀の女性と会話について-『タトラ-』から『スペクテーター』へ-" 熊本大学教養部紀要 外国語・外国文学編. 30号. 19-39 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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