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否定辞・数量詞の意味論的記述とGB理論の論理形式との関係について

研究課題

研究課題/領域番号 06710305
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 独語・独文学
研究機関東京都立大学

研究代表者

保阪 泰人  東京都立大学, 人文学部, 助教授 (30199468)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード生成文法 / 論理形式 / GB理論 / スコープ / 数量詞 / 否定 / ドイツ語 / 語順
研究概要

ドイツ語の数量詞には,jed-,all-,viel-,nicht wenig-,ein-,nicht jed-,nicht all-,nicht viel-,wenig-,nicht ein-,kein-があげられる.この数量詞は,Horn(1972),Gazdar(1979)が指摘している意味で,階層をなしていると考えられる.jed-,ein-を例に取れば,語順とスコープの取り方は大いに関連している.例えば,in jedem Dorf wird einmal im Jahr groβ gefeiert.(あらゆる村では年に一度大きなお祭りがある)において,このjed-がein-に先行する限りにおいて,スコープは,jed->ein-となる.つまり単に数量詞の意味論的な性格だけでなく,語順という統語的要因を考慮に入れなければならないことがわかる.このスコープの違いは,定動詞第二位と,定動詞末尾の構文においても違いが見られない:daβ viele Leute gelegentlich keinen Hund futtern(viel-,gelegentlich>kein-),Trotzdem sollen viele Leute gelegentlich keinen Hund futtern.(viel-,gelegentlich>kein-).この事実は、ドイツ語の主文と副文の構造は基本的に同一であり、定動詞第二位構文はGPへの動詞のX^0移動と、CP-Specへの任意の要素の移動によって派生されるという主張を支持するものである。数量詞否定辞の意味論的特性と、語順によってその文の解釈をある程度得ることができる.ゆえに、Chomskyが主張するような統語的なLF(論理形式)の存在は、数量詞、否定辞の解釈に関する限り、支持されるものではない。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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