研究課題/領域番号 |
06730061
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 伸夫 東京大学, 経済学部, 助教授 (30171507)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 組織学習 / コンピュータ・シミュレーション / ゴミ箱モデル / 経営戦略 / 進化論モデル |
研究概要 |
経営組織の設計問題を意志決定過程の数理モデルを使って解析的に研究すると、短期的適応過程モデルでは統計的決定理論の逐次分析モデル、さらに長期的適応過程として、March & Simonの示唆する学習モデルを取り入れる形で、部分的に観察可能なマルコフ決定過程(POMDP)で記述した学習モデルへと拡張することができる。 今回の研究計画では経営戦略の形成プロセスを組織学習的な観点から分析することを意図している。しかし、組織学習を数理モデルとして解析的に分析することには、テクニカルな意味で限界がある。そこで、Marchらのゴミ箱モデルをより簡便にしたシミュレーション・プログラムSingle Garbage Can Program(SGCP)を開発した。 その結果、拙稿「統計調査を用いた組織研究の方法」にあるような組織の計量的研究の成果を踏まえて、経営組織の中で経営戦略が形成されるプロセス、経営戦略の果たす機能について、より複雑な集団的学習のシミュレーションをSGCPを使って行うことができるようになった。具体的には、ゴミ箱モデル的決定スタイルと経営戦略との関係をシミュレーション的に解明することができた。このSGCPを使ったシミュレーション分析の一部は、拙稿「ゴミ箱モデルとやり過ごし」の中で、実証データの一部とともに発表した。 さらに囚人のジレンマ状況で、経営戦略及び意志決定原理が進化していく様子をコンピュータ・シミュレーションによって描写できるプログラムの開発に着手しているが、これについては完成にはまだ時間が必要である。しかし、その理論的な考察と適用可能性については、拙著『経営の再生』(印刷中)のなかで触れることができた。
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